レクサスLBXは本当に「不人気」?

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レクサス初のコンパクトSUV「LBX」が登場して以来、ネット上では「不人気」との声が一部で囁かれています。果たしてその噂は事実なのでしょうか。販売データや専門家の評価、ユーザーの声を多角的に検証し、LBXの真の姿を明らかにします。「不人気」という印象は誤解か、それとも実像なのか──徹底分析します。
ネット上で広がる「不人気」の声とは?

インターネット上では、しばしば「レクサスLBXは不人気」との意見が見受けられます。SNSやクルマ系掲示板では以下のような声が散見されます。
- 「デザインがヤリスクロスの焼き直し」「ライバル車と比べて特別感がない」
- 「価格の割に装備が物足りない」「乗り心地も期待外れ」
- 「納期が意外と長い」「予約キャンセルが多いらしい」
確かにこうした書き込みは目立つため、一部の読者には「LBXは人気がないんだな」との印象を与える面があります。しかしこれらはあくまで一部の声で、必ずしも市場全体の評価を表しているわけではありません。それに、ネットの書き込みには“炎上”や“極端な意見”が混じる傾向が強く、「声が大きい=大多数の意見」とは限らない点も意識が必要です。
専門家や評論家の評価はどうなっている?

次に自動車評論家や専門メディアによる評価に目を向けると、少し事情が異なります。多くの評論家は、レクサスブランドとしての質感や静粛性、先進安全装備の充実について一定の高評価を与えています。
- 静粛性能の高さ:ヤリスクロスをベースとしつつも、遮音材を強化し上質感をアップ。
- 室内装備の質感:インテリアの素材選定や仕上げにおいて、プレミアムブランドらしい丁寧さが随所に見られる。
- パッケージング:ボディサイズや小回り性能を活かし、都市部での取り回しに長けている点を評価。
ただし、専用のパワートレインがないことを指摘される向きもあり、これは専門誌でも度々議論になります。全体としては、「不人気」というよりは「価格帯に見合う価値」をどう判断するかという慎重派の意見が目立ちます。
不人気と言われる5つの理由とは?

ヤリスクロスと同じという誤解
レクサスLBXは、トヨタの「ヤリスクロス」をベースに開発されています。この点が一部ユーザーから誤解を生み、「ただの高級版ヤリスクロスなのでは?」という声につながっています。確かに、プラットフォームやパワートレインが共通する部分もありますが、両者には明確な違いがあります。まず、レクサスらしい「静粛性」の追求が特筆すべき点です。ヤリスクロスと比較すると、以下のような違いがあります。
- 遮音材の強化と配置の工夫により、エンジン音やロードノイズの侵入を抑制。
- 足回りのセッティングが全く異なり、乗り心地がより上質。
- デザインの一貫性:レクサスのブランドイメージに合わせたフロントフェイスやインテリア構成。
このような違いがあるにもかかわらず、「ヤリスクロスと同じに見える」という先入観が、購入をためらわせているケースがあるのです。特にSNSでは写真だけで判断されやすく、内装や走行性能の違いが伝わりにくいという情報の非対称性が問題となっています。
価格に対するコスパへの疑問
LBXの価格帯は約460万円からと、コンパクトSUVとしてはやや高めに設定されています。これに対して「価格に見合う価値があるのか?」という疑問の声があがっているのも事実です。例えば、装備の内容を見てみると以下のような点が指摘されがちです。
- パワートレインがハイブリッド1.5Lのみで、他のグレード選択肢が少ない。
- HUD(ヘッドアップディスプレイ)やパノラマルーフなどのオプションが高価。
- 電動リアゲートがオプション扱いで、ベースグレードには非搭載。
これらに対し、「レクサスらしさ」としてのブランド価値が価格に反映されていることも事実です。静粛性やインテリアの質感、アフターサービスなど、単なる装備の比較だけでは見えない価値も存在します。ただし、これを「高すぎる」と感じる層も一定数おり、コスパの問題として議論されています。
実用性と装備のバランスに対する不満
レクサスLBXはサイズ的には都市部での使い勝手に優れる一方、家族ユースや長距離ドライブにおいては、以下のような実用性への不満が出やすいのも実情です。
- 後席の狭さ:大人が長時間座るにはやや窮屈という評価。
- 荷室容量の物足りなさ:ラゲッジスペースは約332リットルで、ライバル車に比べてやや小さい。
- リアシートのリクライニング不可:快適性が制限されるとの声も。
さらに、最近のコンパクトSUVは「週末のアウトドアユース」にも強いニーズがあります。そこに対して、LBXは都会派のプレミアム路線に振っており、アウトドア志向の層には刺さりにくい面もあると言えるでしょう。一方で、街乗りや短距離の移動が中心で「質の高い移動空間」を求める層には、このコンセプトは刺さります。つまり、評価が分かれやすいのがLBXの特徴とも言えます。
データが示すLBXの売れ行きとユーザー層の実態

販売台数と納期の最新データ
レクサスLBXは発売直後から好調な販売が続いており、2024年度の国内販売台数は約21,220台となりました。これはレクサス全体の1/4に相当し、同ブランドのスモールSUVとしては最多の販売実績を誇ります (namaxchang.com)。特に2025年4月には約2,068台を販売し、半年ぶりにレクサス国内販売首位に返り咲いています 。グローバルでは2024年通年で世界851,214台を販売した中で、LBXの販売も大きく貢献。日本では約1200台/月、欧州で約2000台/月、他地域で約300台/月という目標が設定されていました (en.wikipedia.org)。受注開始から約5か月で国内外合わせて22,000台を突破し、生産が追いつかないほどの人気ぶりでした (happyremon.com)。しかし一時的に受注停止となり、納期は変動してきました。最新では標準グレードで「約2.5〜6か月」が目安とされ、注文内容によっては「3.5〜4か月」という落ち着いた状況になっています (unicarinfo.com)。メーカー公式による工場出荷目処では「2.5〜3.0か月」と明示され、現在は納期がかなり安定しているとの報告があります (lexus.jp)。ディーラーでの実例では、2025年6月契約品が9月納車見込みという具体例があり、実質3.5〜4か月程度が標準的になっています (junku.com)。LBXは人気モデルである反面、生産と供給のバランスにより納期に変動があるものの、現在はおおむね3〜4か月に落ち着いています。
都市部での販売が多い理由

LBXは「都市型プレミアムSUV」として開発され、以下の点で都市部で特に評価されています:
- コンパクトで取り回しがしやすいサイズ(全長約4,190mm、ホイールベース2,580mm) (namaxchang.com, happyremon.com)
- 静粛性が高く、遮音材や足まわりの質感強化で走行中の快適さを追求(評論家評価による)
- 燃費性能に優れた1.5Lハイブリッド仕様で、街乗りに適している
- レクサスブランドによる安心感とステータス
また販売データでも都市部中心の受注が多く、「若年層や女性ユーザー」「都市部ユーザー」に支持される傾向にあると指摘されています (minkara.carview.co.jp, kurumareki.com)。こうした特徴により、LBXはファミリー層や長距離移動を重視する郊外ユーザーよりも、日々の移動や街中での使い勝手を重視する都市部ユーザーに人気が集中しているという構図が見えてきます。
ライバル車との比較で見えるLBXの価値と違い

ヤリスクロスとの装備と内装の違い
LBXとヤリスクロスはプラットフォームやパワートレインを共用していますが、装備や内装の質には明確な差があります。
- パワートレイン出力の違い:ヤリスクロス(ハイブリッド仕様)はシステム合計出力85 kW(116 PS)なのに対し、LBXは約100 kW(136 PS)と、約18%高い出力を持ちます (drivencarguide.co.nz)。
- 静粛性・遮音材:LBXは「源流対策」と呼ばれるエンジンマウント配置、バランスシャフト、3層構造のダッシュインナーサイレンサーなどを採用し、タイヤノイズや振動を大幅に抑制しています (os-inc.jp)。評論家によれば「5分乗れば違いが分かる」との評価もあります (kurumareki.com)。
- 内装素材と組立精度:
- ダッシュボード表面はLBXがソフトタッチポリウレタン、ヤリスクロスはハードプラスチック。
- 遮音材の厚さはLBXが25 mm、ヤリスクロスは12 mm (kurumareki.com)。
一方で、価格差は装備の質を反映している一方、ライバルとしては見た目以外に明確な違いがあることが分かります。
輸入車と比べた静粛性と乗り心地
LBXは同クラスの輸入コンパクトSUVとも比較されていますが、高い静粛性と都市走行の快適さで優位性を示しています。
- 燃費と静粛性重視の設計:フランス『ル・モンド』では燃費5 L/100 km、静粛性と内装質が高評価。ただし「価格が高く、デザインが控えめ」との評価もありました (carexpert.com.au)。
- オーストラリア『The Daily Telegraph』や『news.com.au』でも“小さな高級車”として好意的に紹介され、マトリクスLED、ヘッドアップディスプレイ、ダブルガラスなどが標準装備とされています 。
- 英国『The Times』(クラークソン)による批評では、「豪華とは言い難い」「狭く、エンジン音が大きい」「CVTの音質や走りの味付けは平凡」と辛口評価もありましたが、これは走りへの期待との落差による批判とも捉えられます (note.com)。
🟢 要点まとめ
比較項目 | LBXの評価 | ライバル車との差 |
出力 | 100 kW | ヤリスクロスより高出力 |
静粛性 | 非常に高い(源流対策) | 輸入車と比べても優位 |
内装質感 | ソフトタッチ&精密 | コスパは価格帯相応 |
価格 | やや高価 | 静粛性や装備に見合う評価も |
これまで、LBXは「ただの高級ヤリスクロス」ではなく、静粛性・装備・質感で明確な差別化を図りつつ、都市部ユーザーに向けたプレミアムな選択肢であるという実像が浮かび上がりました。
LBXの弱点が気になる人への代替車の選択肢

トヨタ・ヤリスクロスとの違い
「レクサスLBXとヤリスクロスの違い」を気にされる方は非常に多く、同じプラットフォームでもそれぞれ明確な特長があります。
ヤリスクロスの良いところ
- 価格が手頃:ガソリン+ハイブリッド両仕様で、総額約250~330万円程度とLBXの約2/3以下。
- 選べるパワートレイン:ガソリンモデルもあるため、純粋な動力性能やコスト重視の方に向く。
- オフロード志向やアクティブな使い勝手:アドベンチャーやGRスポーツなど、遊び心あるグレードが豊富。
LBXと比べた違い
- 質感・静粛性:LBXは遮音材や素材感、仕上げに違いがあります。
- 装備の充実度:LBXは標準でマトリクスLED、HUD、ダブルガラスなどが含まれますが、ヤリスクロスでは上位グレードやオプション扱いです。
- ブランド価値:「レクサス」というステータスを求める方にはLBXの方が優位です。
こんな人にヤリスクロスをおすすめ
- 価格や維持費を抑えたいファミリー層
- SUVらしい「遊び」やタフな使い方を重視する方
- ブランドよりもスペック&コスパ重視のドライバー
一方で、快適性や静かさ、所有感を重視する方には、LBXの方が魅力的に映るでしょう。
マツダCX‑30との比較
次に、国内ブランドのコンパクトSUVとして人気の高いマツダCX‑30との比較を行います。
CX‑30の特徴
- デザイン性の高さ:マツダらしい流麗で上質なスタイリングが特徴。
- 走りの質感:G‑ベクタリング+SKYACTIV技術によるハンドリングが評価されています。
- グレード構成の幅広さ:ガソリン、ディーゼル、PHEVと多彩。
LBXとの違い
比較項目 | CX‑30 | LBX |
価格帯 | 約270~380万円 | 約460万円~ |
内装・素材感 | ウォールナットや上質ファブリックなど雰囲気重視 | ダブルステッチやソフト仕上げでさらにプレミアム |
静粛性 | 良好だがタイヤノイズは若干感じやすい | 遮音材強化による高レベル |
走行性能 | 操舵感に優れるドライビング重視 | 乗り心地重視、アクティブ性能より快適性優先 |
ブランド価値 | スタイリング重視、ブランド力は控えめ | プレミアム・レクサスイメージ |
選ぶ基準として
- 運転自体を楽しみたい人:CX‑30の走りが肌に合いやすく、デザインも重視されます。
- 静かさや上質な乗り心地を重視したい人:LBXの遮音性能や素材感が勝ります。
輸入車(BMW X1・アウディQ2)との選択基準
最後に、コンパクトプレミアムSUVの代表格であるBMW X1やアウディQ2との比較です。
BMW X1
- 走りの楽しさ:シャープなステアリングとタイトなボディが好印象。
- 走行性能・パワートレインの幅:ガソリン、ディーゼル、PHEVなど多彩。
- 内装の欧州品質:硬質ながら精密な造り込み。
アウディQ2
- ミニマルで洗練されたインテリア:MMIシステムで操作性も高い。
- コンパクトな都心向きサイズ:全長約4,19mで取り回しやすい。
- 静粛性:ダブルガラス採用で遮音にも配慮。
できる情報をどう集める?車選びの情報収集法

試乗レポートや専門メディアを活用する
車を選ぶ際、まずは専門家の試乗レポートや専門メディアのレビューをしっかりチェックすることが重要です。以下のような視点で情報を得ると役立ちます:
- 静粛性や乗り心地の詳細評価
プレミアムSUVとしてのLBXは遮音性やサスペンションの評価が重要な差別化ポイントになるため、専門誌では「源流対策」「3層構造ダッシュ材」「ダブルガラス」などの技術的評価に注目しましょう。 - 日常使いでの振る舞いや燃費性能
ヤリスクロスとの比較では、実際の燃費、街中~高速での走行安定性、アイドリング時の静かさなど、ユーザーの視点に近いレポートを参考にすると実用面の理解が深まります。 - 比較記事で他車との違いを知る
「ヤリスクロス vs LBX」「CX‑30 vs LBX」「BMW X1 vs LBX」など、ライバル車との比較記事は、装備・質感・価格のバランスを客観的に把握する材料になります。
SNSとオーナーレビューの見方
SNS(Twitter、YouTube、Instagramなど)やオーナー投稿を見る際には、以下のポイントに注意して情報を収集しましょう。
- 多様な意見を見る
良い評価だけでなく、悪い評価にも目を向けて、「なぜその不満が出たのか」を掘り下げると自分のニーズとのズレが見えます。 - 投稿者の属性を確認
都市部で通勤中心か、週末アウトドア派か、といったライフスタイルを踏まえて参考にすると、自分に合うかどうか判断しやすくなります。 - 長期使用レビューを重視
短期試乗ではわからない内装の耐久性、メンテナンス費用、故障率などは、1年以上所有しているオーナーの投稿が重要です。 - コミュニティの参加
専門コミュニティ(例:ミンカラ、LBXオーナーズクラブ)に参加するとリアルな声や相談が得られ、カスタマイズ/故障対策など役立つ情報が豊富です。
ディーラーで聞くべき質問
実際にディーラーへ行ったときに確認すべきポイントは以下の通りです。
- 納期と在庫状況
モデルやオプションによって納期が変わる場合があります。自分の希望する仕様の場合、いつ契約着手〜納車予定なのか、見積もり段階で明確に質問しましょう。 - 試乗車の有効活用
試乗は短時間では気づかない微細な質感や静粛性を確かめる絶好の機会です。「後席の静かさ」「リアゲートの閉まり音」「オプション装備の使用感」など、細部まで体験しましょう。 - 保証やメンテナンスパックについて
レクサスならではのアフターサービス内容(延長保証、メンテナンス無料点検など)を確認し、維持費を含めたトータルコストを把握することが大切です。 - 下取り価格やリセールバリュー
将来乗り換えを見据えるなら、ローンシュミレーションだけでなく、数年後のリセールバリューや下取り見込み額も聞きましょう。
【まとめ】レクサスLBXは「不人気」ではなく「選ばれる車」?

ここまで、「不人気」という誤解を多角的に検証してきました。最後に要点を整理します。
- ネットの声だけが全てではない
SNSの批判的な意見は一部に過ぎず、実際には販売台数や納期、専門家評価からも需要の高さが示されています。 - 明確な差別化がある
ヤリスクロスとの共有プラットフォームながら、静粛性、装備、素材感でしっかり上位ポジションを確保しています。 - ターゲットユーザーが明確
街中移動中心/静けさや質感重視/コンパクトで取り回しのよいプレミアムSUVを求める人に合致し、「ファミリー」や「アウトドア派」とは方向性が異なります。 - 競合車種との比較でも堂々たる性能
CX‑30やBMW X1、アウディQ2などと比べても、静粛性・快適性・ブランド価値・保証・サービスで優位性があります。 - 情報収集の取り組みが成功の鍵
試乗、専門誌レビュー、SNS、ディーラー訪問などを組み合わせ、自分の価値観に合うかどうかを吟味しましょう。
レクサスLBXは「不人気」というよりも、「誰にとってのどんな車か」を考えたうえで、選ぶ層には強く支持されている実力車です。
都市での静粛性や高級感を重視し、7人乗りではなく質の高いコンパクトSUVを求める人にとって、LBXは非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。もしご自身に合うかどうかを判断されるなら、まずは試乗やディーラー訪問をおすすめします。
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