レクサスNX購入に必要な年収と無理なく乗る目安を解説

近年、国産高級SUVとして注目を集める「レクサスNX」。そのデザイン性や快適性、ブランド力から多くのユーザーが憧れるモデルですが、実際の購入にはどの程度の年収が必要なのでしょうか？この記事では、レクサスNXの購入に適した年収、維持費の試算を解説します。

レクサスNX購入に必要な年収の目安とは？

まず押さえておきたいのは、レクサスNXの本体価格です。ベースグレードのNX250であっても、車両価格は約470万円からスタートし、上位モデルのNX450h+では700万円を優に超えます。これに加えて、オプションや諸費用を含めると総額はさらに高くなるため、購入に際しては慎重な判断が求められます。一般的に言われているのが「車の購入価格の2倍の年収が目安」という考え方です。この基準で見ると、NX250でもおおよそ年収900万〜1,000万円程度が理想的な水準となります。もちろん、この金額はあくまで「無理なく」維持するための指標であり、実際には年収600万〜800万円程度でもローンや支出の調整によって購入は可能です。ただし、年収だけで判断するのは早計です。住宅ローンや教育費といった他の固定支出も合わせて考慮し、家計全体でのバランスを重視する必要があります。仮にNXを所有することで、他の生活費にしわ寄せが来るようでは、本末転倒になりかねません。収支のトータルバランスを見極めたうえで、自分に合ったグレードやオプション選びを進めることが重要です。

車両価格の2倍以上の年収が理想

一般的に、車の購入価格の2倍以上の年収があれば、無理なく維持できるとされています。レクサスNXの価格帯は以下のとおりです（2024年時点）

• NX250：約4,700,000円〜
• NX350：約5,300,000円〜
• NX350h：約5,800,000円〜
• NX450h+（PHEV）：約7,200,000円〜

最も安いグレードでも約470万円、高グレードでは700万円を超える価格設定です。よって、最低でも 年収1,000万円前後 がひとつの目安になります。これにより、購入後の維持費やローン返済に対する負担を軽減できます。

年収600万円以上で維持費の負担を軽減

ただし、頭金を多めに用意する、ローン期間を延ばすなどの工夫をすれば、年収600万円〜800万円でも現実的に購入可能です。特にNX250のベースグレードであれば、年収600万円前後でも無理のない範囲で維持可能です。

他の借入状況も考慮した総合的な判断

年収の目安を語るうえで、住宅ローンや他の車両ローン、クレジットカード利用状況なども無視できません。借入比率が高い場合は金融機関の審査に通らない可能性があります。

年収	適切なグレード	備考
600万円	NX250	装備のグレードアップには慎重な判断が必要
800万円	NX350	中間的なグレードを選択できる
1000万円	全グレード	フルオプションも可能

年収別の維持費シミュレーション

購入後も車には維持費がかかります。特に高級車であるNXの場合、一般的なコンパクトカーに比べてランニングコストが高めに設定されています。では、年間でどの程度の出費が見込まれるのでしょうか。まず自動車税ですが、排気量によって異なり、NX250であれば年間約45,000円、NX350hなど排気量の大きいモデルではおおよそ58,000円程度となります。また任意保険についても、車両保険を含めると年間10万〜15万円が一般的です。加えて、車検や日常点検、タイヤ交換といったメンテナンス費用も年間平均10万円ほどを見込んでおいた方が安心です。燃料代については、ハイブリッドモデルであれば燃費効率が良いため、月1万円程度、年間12万円前後に収まることもあります。一方で、ガソリン仕様のモデルはこれよりやや高くなる傾向があります。都市部での駐車場代も見逃せません。月額2万円とすれば年間で24万円、これだけでも大きな負担です。これらを合計すると、レクサスNXの年間維持費は少なくとも45万円、多ければ60万円を超える場合もあります。年収600万円層であれば、こうした維持費は家計を圧迫しやすく、慎重な出費管理が不可欠です。800万円以上の層になると多少の余裕が生まれ、予期せぬ出費にも対応しやすくなります。そして年収1,000万円を超えると、車にかかる維持費は生活費全体に対して大きなインパクトを与えにくくなりますが、保険料や税金の総額が上がる可能性もあるため、油断は禁物です。レクサスNXを所有する場合、車両価格だけでなく、年間の維持費も大きな負担要素です。維持費には以下が含まれます。これらを合計すると、年間約45万円〜60万円が必要になります。

• 自動車税（45,000〜58,000円／年）
• 自動車保険（任意保険含む：100,000〜150,000円／年）
• 車検・整備費用（平均100,000円／年）
• ガソリン代（PHEV除く：年間約100,000〜150,000円）
• 駐車場代（都市部では月額20,000円〜）

年収600万円の場合の維持費と注意点

この年収帯では、維持費の中でも保険や駐車場代が家計に重くのしかかります。月4〜5万円の維持費として見積もり、生活費とバランスを取る必要があります。

年収800万円の場合の維持費と注意点

ある程度の余裕があり、税金や保険料も計画的に対応できます。車検やタイヤ交換といった突発的な支出にも対応可能です。

年収1,000万円以上の場合の維持費と注意点

維持費は大きな負担にはなりませんが、保険料や車検代が高額になるPHEVモデルの場合、長期的なライフプランを意識する必要があります。

• 保険料は等級や運転歴に応じて節約可能
• 駐車場は月極を避け、共有や自宅駐車を活用
• 燃費を意識した運転で年間1〜2万円の削減も可能

年収に応じた購入プランとローンの選び方

車購入はローンで買われるケースが多いですが、金銭的に考えると頭金多めに設定し、短期間で返済するのが好ましいです。

頭金多め・短期間ローンのメリット

金銭的負担が最小限に抑えられ、ローンの中でも比較的優しいです。ただし、ある程度の額の頭金が必要なので貯金に余裕がある人向けの方法となります。

残価設定型ローンの特徴と注意点

• 数年後の下取り価格を設定して月々の負担を軽減
• 返却or買い取りの選択が必要
• 年間走行距離制限や損傷のペナルティあり

レクサスNX購入を成功させるためのポイント

憧れのレクサスNXを手に入れた後も、安心してカーライフを送るには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。まず、購入前には自身の経済状況を総点検しましょう。年収や毎月の支出だけでなく、将来的な教育費や住宅ローンの支払い予定など、生活全体の収支バランスを確認することが不可欠です。維持費を抑えるためには、任意保険の見直しが効果的です。複数の保険会社から見積もりを取り、内容と価格のバランスを見ながら選びましょう。また、ハイブリッドモデルを選ぶことで、燃料代の節約も可能です。日常の運転でもエコドライブを意識することで、年間の燃料費を1〜2万円ほど削減できる場合もあります。さらに、レクサスディーラーが提供する定期点検パックや延長保証制度を活用することで、メンテナンス費用を平準化し、突発的な出費を抑えることもできます。もし車に関する資金計画に不安がある場合は、ファイナンシャルプランナー（FP）への相談も有効です。専門家の視点から、長期的に無理のない予算を立てる手助けをしてくれるでしょう。

まとめ

レクサスNXは国産SUVの中でも高級志向が強く、購入にはそれなりの年収と資金計画が必要です。年収600万円〜1,000万円以上が目安となりますが、ローンや維持費の工夫によってはそれ以下の年収でも現実的に所有可能です。大切なのは、購入時点での経済状況だけでなく、将来を見据えた持続可能なプランを立てること。ぜひ、あなたに合ったNXライフを実現してください。