レクサスESは人気がない?

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レクサスブランドの中でも高い評価を受けてきた「レクサスES」。しかし、日本市場においては「思ったほど売れていない」「人気がない」という声も少なくありません。なぜ、上質な走行性能や静粛性、そして高い安全性を誇るレクサスESが、国内では思うように評価されていないのでしょうか。本記事では、レクサスESの基本情報や特徴、他車種との比較、実際のオーナーの声など、多角的な視点から「人気がない」とされる原因を徹底的に解説していきます。さらに、今後の期待や購入を検討している方へのアドバイスも交えて、レクサスESの本当の魅力と課題について掘り下げていきます。

レクサスESとはどんな車か?

レクサスESはそもそもどんな車なのでしょうか?基本情報からおさらいしてみましょう。

レクサスESの基本情報

レクサスESは、トヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」が展開する中型セダンであり、1989年に北米市場で初代が登場しました。日本国内では長らく未導入でしたが、2018年よりレクサスブランドの正規ラインナップに加わりました。ESは「Executive Sedan」の頭文字をとった車名であり、その名の通りエグゼクティブ層をターゲットとした快適性と上質感を追求したモデルです。

主なスペック

  • 全長:4,975mm
  • 全幅:1,865mm
  • 全高:1,445mm
  • ホイールベース:2,870mm
  • パワートレイン:2.5L直列4気筒エンジン+ハイブリッドシステム
  • 駆動方式:FF(前輪駆動)
  • 価格帯:6,000,000円台〜

ESは、主に北米や中国などの市場で人気を博しており、日本国内でも導入以降、ラグジュアリーセダンの選択肢の一つとして注目を集めてきました。

レクサスESの特徴

レクサスESの最大の特徴は、その静粛性と乗り心地の良さにあります。レクサスのDNAともいえる高品質なインテリア、先進の安全装備「Lexus Safety System +」の標準搭載、そしてハイブリッドシステムによる優れた燃費性能が魅力です。

  • 上質なシートと広い後席空間
  • 先進的なインフォテインメントシステム
  • 高い静粛性と快適な乗り味
  • 環境性能に優れたハイブリッドモデル中心のラインナップ

特に後席の快適性は同クラスの中でもトップレベルであり、ショーファードリブン(運転手付き)としての利用にも適しています。また、サスペンションにはアダプティブバリアブルサスペンション(AVS)が採用されており、路面状況に応じた滑らかな乗り心地を実現しています。

同クラス他車種との違い

レクサスESは「トヨタ・カムリ」と基本プラットフォームを共有しているものの、内外装や装備、静粛性などはレクサス独自の基準で仕上げられています。ドイツ車でいえば「メルセデス・ベンツEクラス」や「BMW 5シリーズ」といったミッドサイズセダンが競合となりますが、ESは走行性能よりも快適性や静粛性、そしてコストパフォーマンスに重点を置いている点が大きな違いです。

  • ドイツ車勢はFR(後輪駆動)中心だが、ESはFF(前輪駆動)を採用
  • パワートレインの選択肢はハイブリッドが主力
  • スポーティ志向よりも、快適志向の設計

レクサスESが選ばれにくい理由

レクサスESは確かに高品質なミドルセダンですが、日本市場では「思ったほど売れていない」「なぜか選ばれにくい」という現実があります。では、なぜレクサスESは他のレクサス車や競合モデルに比べて人気が伸び悩んでいるのでしょうか。ここでは、その主な要因を考察しつつ、実際の市場背景とともに解説していきます。

デザインや見た目の問題

レクサスESの外観デザインは、レクサスらしいスピンドルグリルを採用し、流麗なフォルムで高級感を演出しています。しかし一方で、このデザインが賛否を呼んでいるのも事実です。特に以下のような声が目立ちます。

  • スピンドルグリルが「やや主張しすぎ」「好みが分かれる」
  • ボディラインが落ち着きすぎていて「地味」「華やかさに欠ける」
  • ドイツ勢や欧州車に比べて「高級感にパンチが足りない」

こうしたデザイン面での評価は、購入層の幅広さに影響しています。日本では「高級セダン=目立つ存在感や威厳」というイメージが強く、ESの上品で控えめなデザインが一部ユーザーには刺さらない傾向にあるのです。また、インテリアについても「品質は高いが特徴が薄い」「新鮮味に欠ける」といった声が見られ、ライバル車に比べて印象に残りにくいのも弱点となっています。

価格やコストパフォーマンス

レクサスESの価格帯は600万円台から始まり、オプションや上位グレードを選ぶと700万円を超える場合もあります。この価格帯は、同じレクサスブランドのSUV(レクサスNXやRX)と競合するほか、クラウンや一部の輸入車セダンとも重なります。

  • 「この価格ならもう少し個性やスポーティさが欲しい」
  • 「同じ価格でSUVや他のレクサス車が買えるなら、そちらを選ぶ」
  • 「ブランド価値やリセールバリューを考えると他モデルが有利」

こうした価格面での見劣りや、コストパフォーマンスへの疑問は購入検討者の心理に大きく影響します。特に昨今のSUV人気の高まりもあり、同価格帯であればより利便性や話題性のあるSUVを選ぶユーザーが増えています。

他のレクサス車や競合車種との比較

レクサスESが選ばれにくい理由の一つに「ブランド内のカニバリゼーション(食い合い)」も挙げられます。たとえば、よりスポーティな「レクサスIS」や「レクサスGS」(販売終了済みだが中古市場では依然人気)、そして近年存在感を増すSUVモデルが同じ価格帯に存在することで、ESの立ち位置が曖昧になっています。また、輸入車勢ではメルセデス・ベンツEクラスやBMW 5シリーズといった定番セダンも強力なライバルです。こうした車種と比較した際に、「どうしてもESでなければならない理由」が弱いと感じるユーザーが多いことも、販売が伸びない一因と考えられます。このように、デザインや価格、ブランド内の競合といった複数の要因が絡み合い、レクサスESは日本市場で「選ばれにくい」立場に置かれているのです。

他のレクサス車や競合車種との比較

レクサスESが選ばれにくい理由をさらに深掘りするうえで、他のレクサス車や競合他社の同クラス車との比較は不可欠です。日本市場では、ブランド内外で選択肢が非常に多いことから、ESならではの独自性や強みが薄まりやすい状況にあります。ここでは、「レクサスESと他レクサス車の違い」「競合他社の同クラス車との比較」「購入者の口コミ・評判」という三つの観点から分析していきます。

レクサスESと他レクサス車の違い

レクサスブランドのラインナップは多様化しており、セダン、クーペ、SUVと様々なニーズに応じた車種展開がなされています。その中でESが担うポジションは、いわゆる「上級快適セダン」というジャンルです。しかしながら、実際にはブランド内での住み分けが難しいという現実もあります。

  • レクサスISとの違い
    ISはよりコンパクトでスポーティなFRセダンであり、走りを楽しみたいユーザーに支持されています。一方ESはFFベースで、静粛性や乗り心地重視です。しかし、スポーティなイメージを求める層にはISやLCが人気となりがちです。
  • レクサスLSとの違い
    LSはレクサスのフラッグシップセダンとして、圧倒的なラグジュアリー感と存在感を誇ります。そのため「本格的な高級セダン」を求める層はLSに流れやすい傾向があります。ESはその下位に位置するものの、価格帯が大きく異なるため、LSとの間には明確なラインがあります。
  • レクサスNXやRXとの違い
    近年、日本市場ではSUVブームが続いています。レクサスNXやRXは、同価格帯でありながら利便性や人気、リセールバリューで優れています。そのため「実用性も欲しい」「家族で使いたい」という層は、ESよりもSUVを選ぶケースが増えています。

こうしたブランド内の競合により、ESの存在感はやや埋もれてしまいがちです。

競合他社の同クラス車との比較

日本市場において、レクサスESと真っ向から競合するのが、メルセデス・ベンツEクラスやBMW 5シリーズ、アウディA6といった欧州プレミアムセダンです。これらは長い歴史と伝統、ブランドイメージの強さがあり、法人需要や富裕層にも根強い人気を誇ります。

  • メルセデス・ベンツEクラス
    伝統的なFRレイアウトや圧倒的なステータス感、豊富なパワートレインを持ち、多彩なニーズに応えます。デザインや先進技術も最先端で、ブランド力も圧倒的です。
  • BMW 5シリーズ
    スポーティなハンドリングとラグジュアリー感のバランスが秀逸で、「走る歓び」を重視する層に特に支持されています。
  • アウディA6
    クワトロ(4WD)技術や高い安全性、モダンなインテリアデザインで他とは一線を画します。
  • トヨタ・クラウン
    国産セダンの代表格として、根強い人気があります。価格帯が重なるため、クラウンと迷うユーザーも多いです。

レクサスESはこれら欧州勢に比べ、「走り」や「ブランドバリュー」という面でやや控えめな印象が否めません。そのため、「他の選択肢に比べて強い理由が見つからない」という声もあります。

購入者の口コミ・評判

実際にレクサスESを選んだオーナーの口コミや評判を見ると、評価は決して低いわけではありません。むしろ、「静粛性」「乗り心地」「燃費の良さ」「後席の快適さ」など、満足度の高いポイントも多数挙げられています。

【良い口コミ】

  • 「後席が広くて家族にも好評」
  • 「長距離運転でも疲れにくい」
  • 「燃費がよく維持費も想像より安い」

【やや不満の声】

  • 「デザインが地味で飽きる」
  • 「リセールバリューが思ったより低い」
  • 「装備や安全性能は満足だが、感動は薄い」

全体としては高評価なポイントも多い一方で、「レクサスESでなければならない理由」を見つけづらい、というのが実際の声として散見されます。これもまた、人気が伸び悩む一因といえるでしょう。

今後のレクサスESへの期待

レクサスESは、その高い快適性や静粛性、そしてハイブリッド技術による燃費性能など、多くの魅力を備えているものの、日本市場での人気は他のレクサス車種や競合モデルに比べて伸び悩んでいるのが現状です。しかし、今後のレクサスESには新たな可能性や進化が大いに期待されています。本章では、今後の改善点や購入を検討するユーザーへのアドバイスを含めて、レクサスESの未来を展望します。

今後の改善点

今後のレクサスESには、より幅広い層に訴求できる魅力の強化が求められています。具体的には以下のような改善点が考えられます。

  • デザインの刷新・多様化
    近年のレクサス車は大胆なデザインを展開していますが、ESについてはもう一段階の個性や存在感を強める必要があります。ユーザーの嗜好が多様化する中で、より魅力的なエクステリアやインテリアバリエーションの展開が望まれます。
  • スポーティモデルの追加
    走りやデザインにスポーティさを求めるユーザーに向けて、Fスポーツモデルのさらなる進化や新たなグレード追加が期待されます。
  • パワートレインの多様化
    現在は2.5Lハイブリッドのみの設定ですが、今後はPHEVやEV、あるいはよりパワフルなガソリンモデルなど、多様なニーズに応えるラインナップ拡充が市場競争力の強化に繋がります。
  • コネクティッド機能・先進安全技術の強化
    近年は車載コネクティッド技術や自動運転支援機能が重要視されています。ESにもさらなる機能強化やアップデートが期待されます。
  • リセールバリュー対策
    セダン全体の人気が下がる中、メーカーによるリセールバリュー向上施策や認定中古車制度の充実もユーザーにとって安心材料となるでしょう。

こうした進化によって、レクサスESは再び注目度を高め、より多くのファンを獲得できる可能性があります。

これからレクサスESを購入する人へのアドバイス

最後に、これからレクサスESの購入を検討している方へ向けて、プロの自動車ライターの視点からアドバイスをお伝えします。

  • 購入目的や使い方を明確にする
    ESはとにかく「静かで快適」「後席が広い」「信頼性が高い」ことが大きな魅力です。普段使いでの快適さや、長距離移動・接客用途など、利用シーンが明確であれば満足度の高い選択となります。
  • 装備やグレードをじっくり比較する
    ESはオプション装備が豊富です。ナビ、オーディオ、シート仕様など、実際にディーラーで体感し、自分に合った仕様を選ぶことが重要です。
  • リセールや維持費も念頭に置く
    新車購入時の価格だけでなく、将来的なリセールやメンテナンスコストも考慮しましょう。レクサスの認定中古車制度やメンテナンスパックも活用できます。
  • 競合車種や他のレクサス車とも比較する
    他のレクサス車や同クラスの欧州車、さらにはトヨタ・クラウンなど、競合車種も十分に比較検討することをおすすめします。特にSUVとの違いを明確にしたうえで、ESならではのメリットが自分のライフスタイルに合うかを考えてみてください。
  • 長く大切に乗る意志がある方にこそおすすめ
    セダンというボディタイプが今後希少になる可能性もあります。静かで品格ある移動空間を長く愛用したい方には、ESは十分に満足できる一台です。

レクサスESは、日本国内においてまだまだ「知る人ぞ知る」モデルですが、今後の進化やユーザー評価の向上によって、再評価される可能性も大いにあります。購入を検討されている方は、自身のカーライフや用途に合わせてじっくりと検討してみてください。

最後に

レクサスESは静粛性・乗り心地・信頼性に優れた快適なミドルセダンですが、日本市場では「目立たないデザイン」「SUVや輸入車との競合」「リセールバリューの低さ」により購入候補から外されやすい側面があります。ただし、後席快適性や法人用途でのショーファーカー利用、長距離運転時の疲労軽減など、明確な目的があるユーザーには魅力的です。今後はデザイン刷新やパワートレイン多様化により再評価の余地があります。

要点

  • デザインと存在感の弱さ:スピンドルグリル中心の控えめなデザインが、一部ユーザーには「地味」や「華やかさに欠ける」と感じられ、日本市場で目立たない。
  • 他モデルや競合車とのカニバリ化:同価格帯でSUV(NX/RX)やスポーティモデル(IS)、さらに輸入車(Eクラスや5シリーズ)との選択肢が多く、ESならではの価値が感じにくい。
  • リセールバリューや維持費での不利:セダンの需要低下やSUV人気により中古価格下落が早く、維持コストも割高になるケースもある。

参考文献

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