【新型フェアレディZの評価を検証】フェアレディRZ34の実力と弱点

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FRのRZ34は3.0L V6ツインターボ(VR30DDTT)+6MT/9ATの最新フェアレディZ。日本仕様で約405PS/475Nm、0-100km/hは4秒台。走り・快適・コスト・安全を多角的に検証し、日常とスポーツの両立度と弱点を明らかにします。

RZ34は“伝統×現代”のバランス型スポーツ

イメージ画像(当サイト)

RZ34の本質は、クラシカルなFRの愉しさを現代水準のパフォーマンスで上書きした「総合バランス」にあります。3.0Lツインターボは日常域のトルクに厚みがあり、街中でもダルさが少ない一方、踏み込めば4秒台の加速で一気にスポーツモードへ移行します。6MTは機械式の手応えが濃厚で、ギア比も道路速度域に合い、任意の回転域をキープしやすい設計。9ATは通勤~高速巡航の効率性や変速の速さが魅力で、渋滞や長距離で疲労を軽減します。シャシーは先代系の骨格を磨き直した印象で、剛性と接地感の作り込みが進化。19インチタイヤ装着車は限界域の安心感が高い反面、荒れた路面では乗り心地が引き締まります。総じて、極端な“サーキット偏重”ではなく、所有の9割を占める日常と1割のスポーツ走行を破綻なく両立させたチューニングが持ち味です。

購入すべき人/見送るべき人

購入すべきは、①マニュアルの操作感やFRの素直な動きを重視し、②通勤・買い物からワインディングまで一台でこなしたい人、③直6至上主義でなくともトルクフルなV6の加速を魅力と感じる人です。9AT派なら、常用域の滑らかさと高い静粛性、巡航燃費の良さが決め手になるでしょう。一方で見送るべきなのは、①サーキット主体で連続周回する用途(純正の熱容量とブレーキで対策が必要)、②2座の実用性に不安がある人(積載は“必要十分”止まり)、③最新世代の運転支援やインフォテイメントを“最上位級”に求める人。上質感や情報量は充足していますが、最新プレミアムクーペと比べるとギミックの華美さより「ドライビング本位」の割り切りが目立ちます。

強み3つ・弱み3つの要約

強みは、①厚い中低速トルクによる実用域からの俊敏な立ち上がり、②6MT/9ATの選択肢と扱いやすいクラッチ/変速制御、③“走り・快適・価格”の総合点が高いこと。弱みは、①連続高負荷での熱対策(油温・吸気温)やブレーキ容量がサーキットでは要検討、②後方視界とピラー太さによる斜め後ろの死角、③限定色・限定仕様のプレミア価格や一部オプションの希少性です。総合的には「ロードユース9割+スポーツ1割」を想定した最適解で、扱いやすさと速さを両立する設計思想が評価ポイントになります。

パワートレインと走行性能の評価

日産・フェアレディRZ34(出典:当サイト)

VR30DDTTは、実用回転域からブーストが乗るセッティングで、街乗りの流れに合わせやすいのが美点です。ターボラグは完全にゼロではないものの、現代的制御で目立ちにくく、2,000rpm前後からの再加速が軽快。加速の“伸び”は4,000rpm超からいっそう明瞭で、追い越しや合流時に余力を感じます。排気音は過度に誇張せず、長距離での疲労軽減に寄与。車重はグレードで差がありますが、おおむね1.6t前後のレンジで、直進安定性は高め。標準のステアリングは中立付近に落ち着きがあり、ワインディングでは初期応答が素直。電子制御の介入は自然で、雨天でも挙動が掴みやすい特性です。総じて、公共道路の速度域で“速くて乗りやすい”を高次元で両立しています。

VR30DDTTの特徴と実測加速・トルク感

3.0L・V6ツインターボは、公称で約405PS/475Nm相当(市場差あり)。数値以上に体感が力強いのは、低~中回転のターボ過給とギア比の合わせ込みが巧みなためです。0-100km/hは直線条件が良ければ4秒台半ば~後半が目安で、80-120km/hの追い越し加速も短く、郊外路での余裕につながります。レスポンスは自然吸気の鋭さとまではいかないものの、一定の回転をキープすれば“待ち”は短縮できます。吸排気・冷却の適切なメンテで夏場の能力低下を抑えられる点もポイント。市街地~高速まで「速さを意識せずに速い」特性がRZ34の魅力です。

6MTと9ATの性格差:街乗り〜ワインディング〜高速

6MTはダイレクト感が強く、クラッチのつながりは素直で街乗りもしやすい一方、渋滞では左足の負担は増します。2速~3速の繋がりが気持ちよく、ワインディングでは任意のギアでパワーバンドを外しにくいのが美点。9ATは低速域での滑らかさと変速の速さが際立ち、スポーツモードでは素早いキックダウンでトルクを積極的に使わせます。高速巡航では9速で回転を抑え、静粛性と燃費を両立。総じて、日常性重視なら9AT、操作の快楽を重視するなら6MTが“適材適所”。いずれも駆動ロス感は小さく、動力性能の“おいしいところ”を引き出しやすい味付けです。

シャシー/サスペンション/ブレーキの要点

剛性向上とサスペンションチューニングの最適化により、接地感とスタビリティは先代系より洗練されています。19インチ装着車はフロント255/リア275サイズ級のハイパフォーマンスタイヤが主流で、ターンインの正確性と立ち上がりのトラクションが強化されます。一方で、段差の角はやや立つため、日常の快適性重視なら18インチ+厚めの扁平率という選択も現実的。ブレーキは公道域で不安のない容量ですが、連続周回ではフルードとパッドのアップグレード、ダクトや冷却の工夫で安定性が増します。電子制御式のLSD相当の制御も自然で、雨天の発進やコーナー脱出で安心感が高いのも美点です。

デザイン・内装クオリティと快適装備

日産・フェアレディRZ34(出典:当サイト)

外観は初代S30の文法を現代的に翻訳した“レトロモダン”。ロングノーズ&ショートデッキ、張りのあるフェンダー、矩形グリルなどの要素は歴代Zのアイコンを想起させます。ディテールではフラッシュサーフェスのドアハンドル、空力に配慮したスポイラーやアンダーパネル処理で、高速域の直進安定や冷却効率に寄与。内装は水平基調のダッシュと3連補機メーターで“Zらしさ”を確保しつつ、12.3インチ級のデジタルメーター(仕様により)や9インチ級センターディスプレイを採用。素材感は上級グレードほど向上し、BOSE系オーディオやパワーシート等の快適装備で長距離適性が高められています。

外観デザインの狙いと空力的配慮

ノーズの低さとフロントマスクのシンプルさは、クラシカルな印象を与えながら、冷却用の取り込み風量と整流を両立させるための形状です。ヘッドライトの“二重円”意匠やテールの横長ランプは歴代の意匠を現代化したもので、夜間の被視認性にも寄与。工場装着のスポイラーやディフューザー(グレード・オプションにより異なる)は、高速巡航の揺すられ感を抑え、安定したステアフィールに貢献します。ホイールは18~19インチが主で、空力と冷却、重量のバランスが熟慮されています。結果として、見た目の“攻め”よりも、実用速度域で効く空力チューニングに重心を置いた設計思想が読み取れます。

コックピット視認性・シート・積載性

メーターフードの遮光性と大型メーターのコントラストで視認性は高く、ステアリングの前後・上下調整幅も十分。スポーツシートは肩・腰のサポートが巧みで、長距離の疲労を抑えつつ、コーナリング時の上体保持も優秀です。死角はCピラー付近に集中するため、車線変更や合流ではミラーの設定と一拍の確認が有効。荷室は“二名×週末旅行”程度なら現実的で、ゴルフバッグは工夫が必要なケースがあります。小物収納は最小限ですが、スマホトレイやカップホルダーなど日常の使い勝手は確保。総じて「スポーツカーとしては実用的」という評価に落ち着きます。

インフォテイメントと運転支援UIの使い勝手

センター画面のレスポンスは良好で、Apple CarPlay/Android Auto(有線/無線は仕様差)に対応。ナビ/オーディオの基本操作は直感的で、走行中でも視線移動は小さめに抑えられます。アクティブセーフティは衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報/支援、ブラインドスポット警告、全車速追従対応クルーズ(採用有無・性能は年式・仕様差あり)など“主要装備は一通り”という立ち位置。プロパイロット等の高度支援を最重視する人には物足りない反面、ドライバー主導で運転を楽しむ層には過不足のないバランスです。UIはスポーツ走行時の必要情報を優先しており、メーター表示のカスタム性も実用的です。

価格・グレード・コストの現実解

日産・フェアレディRZ34(出典:当サイト)

RZ34は「走行性能」「装備」「意匠パッケージ」の違いでいくつかの仕様が用意され、価格差は主にブレーキ/ホイール/内装素材/オーディオ等で生じます。装備の充実を図る上位グレードは満足度が高い一方、総額は税金・保険・諸費用で想定以上に膨らみがちです。維持費は排気量・ターボ相応で、燃料代とタイヤ代がランニングの主要因になります。特に19インチ級のハイグリップタイヤは1セット交換のインパクトが大きく、走行距離や走り方で寿命が変わります。ブレーキ消耗やオイル管理もスポーツ走行の頻度によって差が出ますので、年間予算を「平時(通勤・街乗り)」「スポーツ走行(ワインディング・サーキット)」「消耗品積立」に分けて見積もると現実的です。リセールは限定色・限定パッケージやMT人気が下支えする傾向があり、保管環境やメンテ履歴の整備手帳が価値の鍵になります。結果として、購入時は“車両本体+諸費用+初年度消耗品”までを総額で比較し、維持は“走るほど楽しいが走るほど掛かる”というスポーツカーの基本に立ち返るのが賢明です。

日本仕様のグレード構成と主要装備差

内外装の仕立て(シート素材・加飾)、ホイール径、ブレーキ仕様、オーディオ/ナビ、先進安全装備の適用範囲が主な差異です。上位は快適装備と見た目の完成度が高く、下位は“走りの核は同じ”ゆえにチューニングベースとして魅力があります。

維持費の目安:燃費・税金・保険・タイヤ

燃費は使い方の影響が大きく、市街地偏重だと厳しめ、郊外巡航では安定しやすい傾向です。自動車税・重量税・保険は排気量と車重に見合った水準で、19インチタイヤの交換費用がランニングの要注意項目です。

リセールと総コストの見通し

限定仕様や鮮烈なボディカラー、6MT人気が相場を下支えすることが多いです。点検記録簿の蓄積、内外装のコンディション維持、禁煙個体などが再販時の評価を高めます。

主要ライバル比較で見える立ち位置

日産・フェアレディRZ34(出典:当サイト)

RZ34の立ち位置は「パワーと日常性の両立」を強みとしたFRクーペです。トヨタ・スープラは直6ターボの伸びやかなフィーリングとシャシーの一体感が魅力で、ドライビングフィールの趣は近縁ながら、味付けは“もう一段タイト”に感じる人もいます。GR86/BRZは車重・価格の軽さと自然吸気のリニアさで“走る楽しさの純度”が高く、パワーは控えめでも峠での一体感は随一です。海外勢ではフォード・マスタングが大排気量NAやハイパワーターボの迫力と快適性を強みに、ポルシェ・718ケイマンはミッドシップならではの回頭性とブレーキのスタミナで差別化します。RZ34は「速さ・快適・価格・維持の総合点」で拮抗し、日常用途を含む“所有の9割”で満足度が高いのが特徴です。サーキット偏重ならケイマン系やハイグレードのスープラ、週末のライトウェイト体験ならGR86/BRZが刺さりやすく、通勤からワインディング、たまのスポーツ走行まで薄く広く高水準で対応するのがRZ34という整理になります。

トヨタ・スープラ(A90)との比較

直6のスムーズさと高回転の伸び、速いATの制御が魅力。RZ34は低中速トルクの太さとMT選択の自由度、実用域での扱いやすさが強みです。

GR86/BRZとの比較

車重と価格の軽さ、NAのレスポンスは“純度”で優位。RZ34は高速安定性、静粛性、巡航快適性、追い越し余力で上回り、長距離・日常多用で優位性が出ます。

マスタング/718ケイマンなど海外勢との比較

マスタングは厚いトルクと直進安定性、快適装備の豊富さが魅力。ケイマンはコーナリング限界域の緻密さで突出。RZ34は総合バランスとコストで拮抗します。

安全・信頼性・不具合情報のチェックポイン

日産・フェアレディRZ34(出典:当サイト)

先進安全装備は衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報・支援、ブラインドスポット警告、後退時警告、全車速追従クルーズ(仕様差あり)など“必要十分”をカバーします。視界はA・Cピラーが太めで斜め後方に死角が出やすいため、ミラー設定と駐車支援機能の活用でカバーしたいところです。耐熱面では、連続高負荷や夏季の渋滞後ワインディングといった厳しい条件で油温・吸気温が上がりやすく、ブレーキも熱ダレの可能性があります。公道主体なら純正で十分ですが、サーキット周回を視野に入れる場合は、ハイテンパー対応のブレーキフルード/パッド、吸排気・冷却ダクト追加、こまめな油脂交換などで余裕を持たせるのが定石です。信頼性は国産FRクーペらしく堅実ですが、初期ロット特有の微修正や年次改良が積み上がるのも常で、購入時はメーカー公式のリコール/サービスキャンペーン情報(国交省リコール情報検索、日産公式サイト)を確認し、試乗個体では異音・振動・警告灯履歴の有無をチェックすると安心です。

先進安全装備の範囲と実用性

高速の渋滞追従や長距離巡航で疲労軽減に寄与。過信せず、スポーツカーの低い着座位置ゆえの被視認性にも配慮が必要です。

サーキット走行時の熱対策とメンテ計画

油温・ブレーキの熱管理、タイヤ内圧管理、走行枠ごとの点検をルーティン化。消耗品は“使った分だけ交換”の意識が肝要です。

リコール/サービスキャンペーンの確認方法

国交省のリコール検索と日産公式のVIN照会で最新情報を確認。販売店でのソフト更新や無償対策の適用歴も記録で把握しましょう。

購入ガイド:試乗チェックリストとおすすめ仕様

イメージ画像(当サイト)

試乗では「低速域のトルク出方」「段差での収まり」「視界と死角」「ブレーキ初期制動」「ステア中立付近の落ち着き」「エンジン音の質」「9ATの変速感/6MTのクラッチつながり」「高速の直進性」「同乗者の乗り心地」を重点的に確認すると判断が早まります。おすすめ仕様は用途で変わります。通勤+週末ドライブ中心なら、快適装備が整うグレード+18〜19インチのバランス型タイヤが現実解。スポーツ走行も視野に入れるなら、放熱性の高いホイール、耐熱に強いフルード/パッド、温間でグリップが安定するタイヤを選ぶと安心です。オプションはシート・オーディオ・ドラレコ・前後ソナー/カメラなど“日常の満足”直結の項目を優先し、空力パーツは走行環境(高速比率やサーキット有無)を踏まえて取捨選択すると無駄がありません。中古では年次改良や限定仕様の装備差、内外装のヤレ、タイヤ年式、整備記録の充実度を重視し、下回りの擦り傷や社外パーツの取り付け精度も確認しましょう。

走り・操作系の試乗チェック項目

発進〜低速の粘り、クラッチ/AT制御、ブレーキの初期〜中押し、舵角に対する車体の遅れ、段差のいなし方、直進性を重点チェック。

おすすめオプション&タイヤ選び

日常重視は快適装備と静粛・耐摩耗寄りのタイヤ。スポーツ寄りは放熱性の高いホイール、耐熱パッド、温度依存の少ないハイグリップ系が有効です。

新古車/中古で見る年次改良の違い

インフォテイメントや内装素材の細かな見直し、安全装備の適用拡大などが年次で進むのが通例。走行距離と整備履歴のバランスで選ぶと失敗が減ります。

まとめと総合評価

RZ34は「日常性に折り合いを付けた本格スポーツ」という王道解です。中低速から厚いトルク、6MT/9ATいずれでも引き出しやすい動力性能、直進安定と視認性の良いコックピット、実用十分な安全装備。サーキット偏重でなければ総合点は高く、所有満足は“走らせるほど増す”タイプです。弱点は連続高負荷時の熱余裕、Cピラー付近の死角、19インチタイヤのランニング。これらは使い方と対策で十分ケアできます。総合評価は、走行性能9/10、快適性8/10、実用性7/10、コスト7/10、デザイン9/10、満足度8.5/10というバランス感。結論として、通勤〜長距離〜ワインディングまで一台で広く楽しみたい“オールラウンダー志向”の方に強く薦められる1台です。

最終結論:どんな読者に“刺さる”か?

平日は静かに速く、休日は気持ちよく。そんな「二面性」を無理なく両立したい方。限定色やMTの価値も含め“愛でる楽しさ”を重視する方に合致します。

要点

  • RZ34は3.0L V6ツインターボ(VR30DDTT)で約405PS/475Nm。日常域の厚いトルクと4秒台の加速で“速さと扱いやすさ”を両立。
  • 6MTは操作の愉しさ、9ATは巡航快適性と実用性が強み。足まわりは公道域での安定感を優先し、総合的にバランス型。
  • 弱点は連続高負荷時の熱余裕とブレーキ容量、後方視界。用途別に装備・維持費を最適化し、リコール/改善対策は公式情報で随時確認。

参考文献

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