BMW 7シリーズ新型はダサいのか?デザインに対する評価を解説

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新型「BMW 7シリーズ(G70)」は、上下二段ライトと発光キドニーが象徴する強い顔つき、そして後席の31.3インチ8Kシアタースクリーンに代表される“移動するラウンジ”志向で、登場直後から議論を呼んできました。本稿では、そのデザインが「ダサい」と言われる理由と、高級感が評価されるポイントを整理し、競合や市場の潮流も踏まえて考察します。

BMW 7シリーズ新型の概要

BMW・7シリーズのイメージ
(出典:当サイト)

フルモデルチェンジの特徴

現行「BMW 7シリーズ」(開発コードG70)は2022年登場の第7世代で、電動版の「i7」を同時展開するのが最大の新機軸です。上級フラッグシップ専用のフロント意匠を与え、存在感と差別化を最優先した設計思想が明確です。ロングホイールベース主体の堂々たるサイズも特徴です。(BMW Group PressClub, ウィキペディア)

エクステリアデザインの大きな変更点

顔つきは“上下2段”のスプリットライトと、輪郭が発光する「Iconic Glow」付き大型キドニーグリルが主題です。上段に極細のデイライト/スワロフスキークリスタル(上級仕様)を配し、下段にプロジェクターを置く構成で、夜間の視覚的インパクトは圧倒的です。サイドはフラッシュドアハンドルなどで面を強調しました。(レスポンス(Response.jp), BMW BLOG)

搭載技術や装備のハイライト

車内は31.3インチ・最大8Kの「BMW Theatre Screen」、5.5インチのリアドア内蔵タッチパネル、Bowers & Wilkinsオーディオなどで“移動するラウンジ”を実現します。Amazon Fire TVや5G接続に対応し、後席重視の体験価値を明確に高めました。(BMW, The Verge)

デザインに対する評価

BMW・7シリーズのイメージ
(出典:当サイト)

賛否が分かれるフロントマスク

縦方向を強調した巨大グリルと分割ヘッドライトは、見た瞬間に好みが割れる要素です。メーカーはフラッグシップらしい威厳を狙いますが、愛好家の間では“過剰”との声も一定数あります。(BMW Group PressClub, Motor1.com)

高級感を評価する声

一方で、夜間のライト演出や室内のシアタースクリーンによる“体験の贅沢”は高く評価されています。特に後席の没入感や装備の先進性は、競合を含む試乗記でも強い訴求点として語られます。(The Verge, Car Watch)

「ダサい」と言われる理由

“ダサい”と受け取られる背景には、従来の端正なBMW像からの乖離、グリルの強調やイルミの装飾性、ライトの上下二段化による違和感が挙げられます。国内外メディアでも「面構えは賛否両論」と紹介されてきました。(webCG, Motor1.com)

他モデルとの比較

同セグメントでは、Mercedes-Benz S-ClassやAudi A8が“抑制の美学”でまとめ、端正さを武器にします。対して7シリーズは「主張する顔」で差別化するため、相対的に派手に見えやすいのです。(Car and Driver)

デザインがダサいと言われる背景

BMW・7シリーズのイメージ
(出典:当サイト)

キドニーグリルの大型化

近年のBMWはキドニーグリルを世代ごとに拡大・演出し、上級系では輪郭発光まで採用しました。この変化はブランド史的には連続性がある一方、現行7シリーズでは“過激化”と受け止められやすいのも事実です。(BMW, Motor1.com)

ライトデザインの変化

象徴だった“四眼風”から、上段クリスタルのスリムDRL+下段プロジェクターへ。機能と差別化を優先した再構成ですが、視覚の重心が高く見え、従来の文法に慣れた層には違和感を与えます。(レスポンス(Response.jp))

高級車市場のトレンドとのズレ

高級サルーンの主流は、S-ClassやA8に見られる“控えめで滑らかな造形”。そこに対して7シリーズは“劇的な表情”で真逆を行きます。市場のトーンとの差が、ダサいと評される一因になっています。(Car and Driver)

BMWらしさと今後の方向性

BMW・7シリーズのイメージ
(出典:当サイト)

従来デザインとの違い

先代までの“端正で低重心”から、現行は“直立感と存在感”へ振り切りました。フラッグシップ専用フロントという戦略が、良くも悪くも“THE 7”の顔を一目で認知させます。(BMW Group PressClub)

ブランドイメージの変化

BMWは“駆けぬける歓び”に加えて、車内での“Freude(歓び)体験”を重視する段階に入りました。i7/7シリーズのラウンジ志向は、その価値観の拡張を象徴します。(BMW)

今後のデザイン戦略の予測

上級モデルでは“主張する顔”を継続し、光の演出やデジタル体験で差別化する流れは当面続くでしょう。実際、大型グリル系は販売面で致命的なブレーキにはなっていないとの指摘もあります。(CarBuzz)

最後に

BMW・7シリーズのイメージ
(出典:当サイト)

「BMW 7シリーズはダサいのか?」という問いへの答えは、価値観次第です。端正さや控えめな品格を重んじる人には過剰に映り、存在感や体験価値を求める人には最先端の旗艦に見えます。少なくとも、フラッグシップとして“記号性で一歩抜ける”という意図は明確で、その是非が評価の分かれ目になっているのです。

要点

  • 新型「BMW 7シリーズ(G70)」は、上下二段のスプリットライトと巨大化したキドニーグリル(Iconic Glow)、後席用31.3インチ8K「Theatre Screen」など“体験価値”を前面に出した設計です。(BMW Group PressClub, BMW, BMW USA)
  • デザイン評価は賛否が分かれ、フロントマスクを「過剰」「受け入れ難い」とする声がある一方、室内の静粛性や豪華なインフォテインメントは高評価です。(Car and Driver, Road & Track, オートカー)
  • “控えめ”が主流の高級サルーン像に対し、7シリーズはあえて“強い記号性”で差別化。議論を呼ぶ戦略をBMW自身も容認しており、上級モデルで継続する見通しです。(WIRED)

参考文献

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