【アルファードとヴェルファイアを比較】価格や人気の差は何なのか?

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トヨタのフラッグシップミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」は、見た目だけでなく価格設計や想定ユーザーまでキャラクターが明確に分かれています。本記事では、両車の価格と装備、人気の傾向、中古相場とリセール、そして購入時の着眼点までを整理し、どちらを選ぶべきかを実用目線で解説します。グレードごとの装備差やパワートレーンの違い、法人利用と個人利用の傾向も具体例とともに触れ、購入後の満足度につながる選び方を提案します。数字だけでは見えない“使い勝手と価値”を丁寧に比べます。
価格と装備の違い

(出典:当サイト)
40系に刷新された現行「アルファード」と「ヴェルファイア」は、同じTNGA-Kをベースにしつつ、グレード構成とパワートレーンの置き方で明確にキャラクターを分けています。価格の“入口”が広いアルファードに対し、ヴェルファイアは装備を盛ったグレードから始まるため総じて高めに出ます。たとえばアルファードはハイブリッド「X」2WDが5,100,000円、ガソリン「Z」2WDが5,550,000円と“届きやすい”設定を用意。一方ヴェルファイアはターボガソリン「Z Premier」2WDが6,700,000円、ハイブリッドの「Z Premier」2WDでも7,050,000円と、最廉価でもワンランク上の装備が載るぶん価格も上がります。上限側ではプラグインハイブリッドの「Executive Lounge」が両車に設定され、アルファード10,650,000円、ヴェルファイア10,850,000円。装備は後席重視のVIP仕様を極めた内容で、ガラスや遮音材、シート、エンタメ、照明制御など“移動するラウンジ”を徹底しています。価格表から見える結論はシンプルで、同等コンセプトのグレード同士ならヴェルファイアのほうが一段高いということです。
アルファードとヴェルファイアの価格差
実勢の“差額感”を整理すると以下の通りです(メーカー希望小売価格、消費税込)。
- エントリー帯:アルファード HEV「X」2WD=5,100,000円 vs ヴェルファイアに同等の“X相当”なし → 約+160~200万円の差からスタートする印象。
- 中核帯(7人乗りHEV):アルファード「Z」=6,350,000円(2WD)、ヴェルファイア「Z Premier」=7,050,000円(2WD) → +70万円前後。
- 最高級帯:アルファードPHEV「Executive Lounge」=10,650,000円、ヴェルファイアPHEV「Executive Lounge」=10,850,000円 → +20万円。
この“段差”は、単なる見た目差ではなく、後述のパワートレーンや標準装備内容の違いに起因します。
ヴェルファイアの価格が高い理由
ヴェルファイアはスポーティ志向の「Z Premier」一本化で、“盛り”装備が標準化されます。外装の漆黒メッキやブラックスパッタリング19インチ、専用加飾、内装の上級仕立てなど意匠と装備のパッケージ込みで価格が上がる設計です。さらに2.4Lターボガソリン(2WD/4WD)という動力性能重視の専用パワートレーンを持ち、同じ“ガソリン”でも2.5L NAを主とするアルファードより車両コストが上振れします。結果、同等グレード比較での価格差が常にヴェルファイア優位(高額)に出るわけです。
アルファードの特徴と価格帯
アルファードはグレードの裾野が広く、家族ユースから法人送迎まで幅広い“用途最適”が選べます。ガソリン「Z」5,550,000円~で導入しやすく、ハイブリッド「X」5,100,000円~で燃費や税制面を優先する選び方も可能。上はHEV/ PHEVのExecutive Loungeまで積み上げられ、後席快適装備や遮音・振動対策を突き詰めた“ショーファーの新基準”を純正品質で手に入れられます。
両モデルの安いグレード
- アルファード:HEV「X」2WD=5,100,000円(最安)、ガソリン「Z」2WD=5,550,000円。
- ヴェルファイア:ターボガソリン「Z Premier」2WD=6,700,000円(最安)、HEV「Z Premier」2WD=7,050,000円。
なお、サブスクのKINTO目安は、アルファードが月額53,680円~(Z 2.5Lガソリン例)、ヴェルファイアが月額66,990円~(Z Premier 2.4Lターボ例)で、月額でもヴェルファイアが高めです。(トヨタ自動車WEBサイト)
人気度とユーザー層の比較

(出典:当サイト)
販売実績の“勢い”はアルファードが優位です。最新の自販連月報(2025年7月)ではアルファードが8,206台で第5位に入る一方、ヴェルファイアは3,245台で第22位。価格レンジやターゲットが広く、指名買いと法人需要を併せ持つアルファードの総量は大きいと言えます。(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)
アルファードの購入層
アルファードはフォーマルで落ち着いた外観と“後席のための設計”が評価され、家族ユースから役員車・送迎用途まで裾野が広いのが特徴です。トヨタ自身も発表会で“ショーファーカーのニュースタンダード”と位置付け、後席快適性と静粛性を突き詰めたことを強調。VIP送迎やビジネス移動に適した“動くラウンジ”を志向する層に刺さります。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
ヴェルファイアの購入層
ヴェルファイアはアグレッシブな意匠とスポーティ方向の味付けを好む層が中心です。専用加飾やホイール、ターボガソリンの設定など“運転して気持ちいい”を重視する個人ユーザーの支持が目立ち、同世代アルファードより指名色が濃いのが実情です。
両モデルの人気度の違い
“量のアルファード、尖りのヴェルファイア”という構図が販売ランキングにも反映されています。アルファードは総需要の広さで上位常連、ヴェルファイアは絶対数は下がるものの平均装備が厚く価格も高めな分、濃いファン層が支える形です。(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)
法人利用と個人利用の傾向
ハイヤー/送迎の現場ではアルファード/ヴェルファイアが“定番車種”。日本交通や国際ハイヤーなど大手がラインアップし、空港定額やVIP配車の大型車指定=アルファード/ヴェルファイアが一般的です。フォーマル度重視ならアルファード、個性や黒基調での存在感ならヴェルファイアを選ぶ法人が多い傾向です。(日本交通ハイヤートップ)
中古市場とリセールバリュー

デビュー直後は“即納プレミア”で総額が1,000万円超まで跳ねましたが、供給安定と時間経過で相場は沈静化。2025年5月時点の平均総額はアルファード775.7万円、ヴェルファイア823.9万円まで落ち着いています。それでも新車価格帯(おおむね540万~PHEVで1,065万/1,085万円)を大きく跨ぐレンジを維持しており、人気と残価の強さは健在です。(carsensor)
中古市場での価格傾向
- ヴェルファイアの平均価格が依然高め:装備が厚い「Z Premier」起点と“黒×スポーティ”人気で、同年式・同走行ならアルファードより数十万円高い傾向が続きます。(carsensor)
- 幅広い価格帯:アルファード約550万~1600万円、ヴェルファイア約650万~1200万円という表示範囲(支払総額ベース)も確認できます。(carsensor)
アルファードのリセールバリュー
需要母数の大きさ、送迎・法人需要の厚さから安定して高残価を確保しやすいのがアルファード。40系移行後もその基調は続いており、「色(白・黒)」「上級内装」「JBL/サンルーフ等の人気OP」などで査定が伸びやすいのが定石です。(carsensor)
ヴェルファイアのリセールバリュー
ヴェルファイアは総数こそ少ないが指名買いが強いため、専用加飾や19インチ等を備えた個体ほど相場で選ばれやすい傾向です。スポーティ志向の希少性も手伝い、平均価格はアルファードより高止まりしやすい状況が続いています。(carsensor)
新車と中古車の価格差
“すぐ乗りたい”対価として中古が新車価格を上回る局面は落ち着いたものの、装備が揃った上位グレードの中古は新車価格に迫る/超えるケースがまだあります。相場は月次で動くため、新車見積もりと中古支払総額を並べて比較するのが賢明です。(carsensor)
高級ミニバンとしての位置づけ

両モデルはトヨタが自ら“ショーファーカーの新基準”と語るラグジュアリーミニバン。価格上限も1,000万円超(PHEV Executive Lounge)に達し、後席主役のコンセプトは同じですが、表現は対照的です。アルファードは“威厳と静けさ”でフォーマル王道、ヴェルファイアは“黒とシャープさ”でスポーティな威圧を打ち出します。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
ヴェルファイアは高級車か?
結論はイエスです。最上級のExecutive Loungeは素材・装備・遮音・シート機構など高級セダン級のホスピタリティを実装。価格も1,085万円(PHEV)に到達し、後席エクスペリエンスは“高級車”そのものです。
トヨタの最高級ミニバンはどっち?
“価格の頂点”はヴェルファイア(PHEV EL=1,085万円)、“コンセプトの双璧”は両車のExecutive Loungeという整理が現実的です。ブランド内での“旗艦ミニバン”はアルファード/ヴェルファイアのペアで、使い方や好みで選び分けられます。
エレガンス重視かスポーティ重視か
- エレガンス重視(静粛・品格・送迎の汎用性)=アルファード
- スポーティ重視(黒基調・迫力・ドライブの快感)=ヴェルファイア
この“役割分担”が価格と装備の設計思想にも表れており、高級=後席体験は共通、見せ方と走り味で選ぶのが王道です。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
購入・カスタマイズ情報

買い方と仕立て方で完成度がさらに変わります。まずは用途(自分で運転か、送迎中心か)を決め、グレード×パワートレーン×席数で最適解を作るのが近道です。サブスク派ならKINTOで月額比較、所有派なら新車見積と中古総額を横比較し、OPは“後付け困難な装備”を優先して選ぶのがコツです。(トヨタ自動車WEBサイト)
専門店の存在と役割
純正系のMODELLISTAとGR PARTS(TRD)は、品格を崩さず個性を足す最有力ルート。エアロ、ホイール、イルミ、ユーティリティの適合と品質が担保され、残価への負荷も相対的に小さく済みやすいのが強みです。(modellista.co.jp)
カスタマイズやアフターサービス
- アルファード向け:REGAL DIGNITY/BRIGHT NOBLEなど“正統派ラグジュアリー”の演出が中心。(modellista.co.jp)
- ヴェルファイア向け:ブラック基調や切削光輝ホイールで“精悍さ増し”。GR PARTSで動的質感のアップも狙えます。(modellista.co.jp)
いずれも適合確認と保証範囲を販売店で必ずチェックしましょう。
購入時のポイント
- 用途起点でグレード選定:送迎主眼ならHEV/EL系、自分で走りを楽しむならヴェルファイアの2.4ターボも有力。
- 費用の詰め:KINTO月額と新車総額/中古総額を比較。OPはサンルーフ/JBL/後席モニターなど後付けしづらい順で優先。(トヨタ自動車WEBサイト)
最後に

(出典:当サイト)
結論として、総合力と導入しやすさを重視するならアルファード、存在感と走りの厚みを求めるならヴェルファイアが有力です。相場は両車とも高水準のため、装備と用途の優先順位を明確化し、新車見積りと中古の総額を並べて比較するのが賢明です。後付け困難な装備から選ぶと満足度が高まります。法人や送迎用途なら静粛・品格に優れるExecutive Lounge系、個人でドライブを楽しむなら2.4ターボや黒基調の加飾が映える仕様が合います。人気色(白・黒)やJBL、サンルーフ等はリセールに寄与しやすく、長期の満足と価値維持に効きます。
要点
- 同コンセプトのグレード比較ではヴェルファイアのほうが総じて高価です。標準装備が厚く、2.4Lターボなど動力面の違いも価格差につながります。最上位は両車ともExecutive Loungeを頂点に据えます。
- 人気とユーザー層は分化します。アルファードはファミリーから法人送迎まで裾野が広く台数優位、ヴェルファイアはスポーティ志向の指名買いで濃い支持を集めます。
- 中古相場と残価は両車とも強いです。ヴェルファイアは相場がやや高止まりしやすく、アルファードは需要母数の大きさで安定。用途に応じて「エレガンス(アルファード)/スポーティ(ヴェルファイア)」で選ぶのが定石です。
参考文献
- 価格・グレード比較(トヨタ公式PDF):アルファード/ヴェルファイア。
- 新型発表会(コンセプト・ショーファー言及):トヨタ グローバルニュースルーム。(トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
- 販売実績(自販連 月報・2025年7月):JADA。(一般社団法人日本自動車販売協会連合会)
- 中古相場動向(平均総額・価格帯):カーセンサー記事。(carsensor)
- カスタマイズ(MODELLISTA/GR PARTS):各公式。(modellista.co.jp)
- ハイヤーでの採用例(法人ニーズの実例):日本交通/国際ハイヤー/空港ハイヤー各社。(日本交通ハイヤートップ)
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