ランクル70復刻車がオートマ化した理由は?再再販モデルの真実を徹底解説

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ランクル70の再再販(復刻)で最も話題になったのが、ついに「オートマ化した」点です。無骨な70にATは似合わない、という声がある一方、現代の交通環境やユーザー像を考えると、AT化はむしろ必然にも見えます。本記事では、トヨタの発表情報と主要諸元を軸に、AT化の狙い、2.8Lディーゼル×6ATの実力、維持費や安全装備、そして入手難の現実まで、購入判断に必要な論点を整理します。

目次
  1. なぜAT化?再再販で変わった「狙い」
  2. 走りの中身:2.8Lディーゼル×6ATの実力
  3. 燃費・維持費・実用性のリアル
  4. 安全装備はどこまで現代化された?
  5. 価格と入手難易度:新車480万円から中古プレミアまで
  6. 結局「買い」か?後悔しない判断基準
  7. 最後に

なぜAT化?再再販で変わった「狙い」

トヨタ・ランドクルーザー70のイメージ
(出典:トヨタ)

AT限定でも運転できる=ユーザー層を広げるため

再再販ランクル70がAT化した理由を一言でまとめると、「“道具”としての70を、より多くの人の手に戻すため」です。トヨタ自身も、サスペンション改良に加えて6速ATを採用し、「スムーズな運転・操作性へのニーズ」に応えることでオンロードの乗り心地向上につなげた、と説明しています(2023年11月29日発表)。

渋滞・街乗りの疲労軽減で日常性を上げるため

70は見た目が無骨でも、実際は“街で使う時間”が長い人も多いです。クラッチ操作の有無は疲労に直結しますし、家族と共有するならATのほうが現実的です。2014年の期間限定再販が「4.0Lガソリン×5速MT」だったのに対し、今回は日常性の舵が明確に切られています。

悪路で動力が途切れにくく操作に集中しやすい

オフロードではクラッチ操作が難しさにも楽しさにもなりますが、ATは駆動をつなぎやすく、ステアリングやライン取りに集中しやすい面があります。70の「生きて帰ってこられるクルマ」という思想を、操作負担の少ない形で広げる狙いだと考えられます。

採用ユニット「6 Super ECT」の信頼性を活かす

再再販のATは「6 Super ECT」と明記されています。トヨタが“継続販売モデル”として出す以上、整備性や耐久面で読める選択をした、と見るのが自然です。

走りの中身:2.8Lディーゼル×6ATの実力

トヨタ・ランドクルーザー70のイメージ
(出典:トヨタ)

1GD-FTVの特性(低回転・高トルク)をどう活かす?

再再販ランクル70は2.8Lディーゼル(1GD-FTV)で最高出力204PS、最大トルク500N・mという“押し出しの強い”仕様です。トルクの山が低回転側にあるため、6ATとの相性は良好で、ゆったり踏んでも前に出る感覚を作りやすいです(主要諸元表)。

高速合流・登坂・積載時の余裕と乗り味

数値だけ見ても500N・mは大きく、登坂や荷物を積む場面で「回して稼ぐ」より「踏めば出る」方向です。私はこの組み合わせを、筋トレで言う“高重量を少ない回数で扱えるタイプ”だと感じます。派手な高回転の伸びより、現実の場面で頼れる力です。

2014年再販(ガソリンMT)との違いが生む評価の差

2014年はV6・4.0L(1GR-FE)で231PS/360N・m、そして5速MTでした。操作する喜びは濃い一方、渋滞や街乗りでは“好みが分かれる”仕様でもあります。今回のディーゼルATは、運転の濃さより「使い続けられる」方向に寄せた、と整理すると腑に落ちます。

ディーゼル車ならではの注意点(AdBlue/SCRなど)

主要装備一覧には「尿素インレット」の記載があり、尿素水を用いる排ガス後処理を備えることが読み取れます。一般にはAdBlue等として扱われる領域なので、ガソリン車の感覚で“燃料だけ入れればOK”と考えないほうが安全です(主要諸元表・装備一覧)。

燃費・維持費・実用性のリアル

トヨタ・ランドクルーザー70のイメージ
(出典:トヨタ)

WLTC燃費と航続距離(軽油×大容量タンク)の強み

WLTC燃費は10.1km/L、燃料タンク容量は130Lとされています。単純計算では満タンで約1,300km級(10.1×130)も見えて、“給油回数を減らせる道具”として強いです(主要諸元表/ニュースリリース)。ただし燃費は条件で変わるので、数字は「目安のスケール感」として捉えるのが正解です。

「1ナンバー」登録が維持費に与える影響(車検・料金区分)

再再販のAXは3ナンバー登録です(トヨタ発表)。2014年再販は商用(1ナンバー)として語られることが多く、車検の有効期間が違います。トヨタのFAQでも、乗用(3・5・7)は初回3年→以後2年、貨物(1・4)は初回2年→以後1年と整理されています。ここが“維持の手間と費用感”を左右します。

サイズと取り回し(最小回転半径など)の注意点

サイズは全長4,890mm×全幅1,870mmで、最小回転半径は6.3mです(主要諸元表)。街中のUターンや立体駐車場では「想像より大きい」ので、購入前に自宅周辺でハンドルを切る場面を思い浮かべておきたいです。

積載性・荷室の使い勝手(アウトドア/業務用途)

5人乗りの実用荷室を持ちつつ、パートタイム4WDや電動デフロックも備えています(主要諸元表)。“アウトドアも仕事も一台で”という人には刺さる一方、静粛性や乗り心地を最優先するSUV選びとは思想が違う点は押さえておきたいです。

安全装備はどこまで現代化された?

トヨタ・ランドクルーザー70のイメージ
(出典:トヨタ)

Toyota Safety Sense標準化で変わった安心感

再再販ランクル70は、バックモニターとToyota Safety Senseを採用した、とトヨタが明言しています。Toyota Safety Senseにはプリクラッシュセーフティ等が含まれる、と説明されており、70が“昔のクルマ”で終わらないための必須アップデートです(トヨタニュースリリース)。

搭載されない機能・割り切りポイント(構造上の制約)

一方で、装備一覧を見るとクルーズコントロールは「定速制御のみ」です。最新SUVのような全車速追従ACCを前提にするとギャップが出ます(主要諸元表・装備一覧)。つまり再再販70は「全部入りの先進装備」ではなく、“必要な安全を足して、基本の強さは守る”思想です。

旧型と比べて「普段使い」評価が上がる理由

AT化と安全装備の追加は、普段使いの評価を底上げします。特に市街地では「操作の負担が減る=余裕が増える」ので、70のキャラが“修行”から“相棒”に近づきます。私はここが再再販のいちばん誠実な進化だと思います。

価格と入手難易度:新車480万円から中古プレミアまで

トヨタ・ランドクルーザー70のイメージ
(出典:トヨタ)

AX単一グレードと価格設定の意味(装備込みの考え方)

再再販ランクル70はAXの1グレードで、メーカー希望小売価格は480万円とされています。月販基準台数は400台/月とも発表されており、「作れる数が限られる前提で、装備をまとめて出す」設計に見えます(トヨタニュースリリース)。

受注停止・抽選販売が起きる背景(需給・生産制約)

発売直後からオーダーが殺到し、受注停止が続いている、といった報道もあります。70は“欲しい人の熱量”が強い一方で、生産キャパは急に増やしにくい車です。ここに需給ギャップが生まれます(報道例:Yahoo! JAPAN/カービュー)。

中古が新車超えになる仕組み(登録済未使用車・投機・輸出)

価格.comの掲載情報でも、中古車価格帯が新車(480万円)を上回る例が出ています(掲載時点)。登録済未使用車や、納期をお金でショートカットしたい需要が重なると、相場は歪みやすいです。

鉄壁リセールと盗難リスク(保管・セキュリティの前提)

リセールが強い車ほど、盗難対策は“趣味”ではなく“前提”になります。日本損害保険協会の調査では、車名別盗難でランドクルーザーがワースト1というリリースが出ています。70に限らず「ランクル銘柄」は警戒して損はありません。

結局「買い」か?後悔しない判断基準

トヨタ・ランドクルーザー70のイメージ
(出典:トヨタ)

AT化で刺さる人/MTこだわり派が感じる違和感

AT化は「70を日常で使う人」に刺さります。渋滞や街乗り、家族共有まで含めると、ATは70の守備範囲を広げます。一方で、2014年再販のような“MTで操る喜び”を求める人には、物足りなさ(あるいは価値観のズレ)が出やすいです。要は、70に「儀式」を求めるか「相棒」を求めるか、です。

プレミア中古で買う vs 受注再開を待つ:決め手は何?

迷ったら、私は次の順で考えるのをおすすめします。

  • いますぐ必要(仕事・環境の変化)→状態の良い中古を“納得して”選ぶ
  • 期限がない(趣味・憧れ)→受注再開のチャンスを待ち、焦って相場で買わない
    相場は熱量で跳ねるので、“急ぎかどうか”が最大の分岐点です。

購入前の最終チェック(用途・維持費・保管環境の整理)

最後に、買ってから効くのはスペックより生活条件です。燃費とタンクで旅は強い一方、サイズや盗難対策、尿素水管理など“手間も込みで愛せるか”が問われます(主要諸元表/損保協会)。私はランクル70を「頑丈なブーツ」に例えます。履き慣れると最高ですが、磨いたり手入れしたりする時間も含めて似合う人が選ぶべき一足です。

最後に

トヨタ・ランドクルーザー70のイメージ
(出典:トヨタ)

再再販ランクル70のAT化は、70の“硬派さ”を捨てたのではなく、使える人と使える場面を増やすための現代化です。2.8Lディーゼルの太いトルクは6ATと相性がよく、渋滞や街乗りでも扱いやすさが伸びます。一方で、価格・納期・中古相場は流動的で、盗難対策や維持の手間も前提になります。最後は「用途」「維持費」「保管環境」を揃えられるかが、満足の分かれ目です。

要点

  • 再再販ランクル70のAT化は、AT限定ユーザーも含めた裾野拡大と、渋滞・街乗りでの疲労軽減など日常性の底上げが主目的です。
  • 2.8Lディーゼル(1GD-FTV)×6ATは、低回転高トルクを活かして扱いやすさ重視。ただし尿素系後処理(尿素インレット記載)などディーゼル特有の管理が前提になります。
  • 価格・納期は需給ギャップで荒れやすく、中古プレミア/盗難リスクも含めて、用途・維持費・保管環境まで整理して判断するのが後悔回避の近道です。

参考文献

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