【レクサスISの生産終了】「いつ・何が終わるか」と後継の行方について

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レクサスISの生産終了をめぐる話題は、「全部終わるのか」「一部だけなのか」が混同されやすく、実態が見えにくいテーマです。実際には、2026年時点で国内のISは大幅にラインアップ整理が進み、ガソリン系やAWD系が姿を消す一方、IS300h(FR)は改良を受けながら継続しています。本記事では、公式の販売終了表示、一部改良情報、電動化戦略、RC系の終息動向までつなげながら、ISの“終わり方”を整理しました。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

公式発表の要点:生産終了の対象とスケジュール

車のイメージ
(出典:闘志エンジン)

「ISは全部終了?」まず誤解を解く

まず最初に整理したいのは、「ISが全部終わる」という理解は現時点では正確ではない、という点です。2026年1月8日にレクサスはIS300hを一部改良して発売しており、現行のIS公式ページや価格ページでも、掲載されているのはIS300hのFR(2WD)系グレードです。つまり、2026年3月22日時点で新車として残っているのは、少なくとも国内向けではIS300h(FR)であり、IS全車が一斉に消えたわけではありません。ここを誤解すると、「ISは生産終了したらしい」と「いや、まだ売っている」が食い違って見えますが、実態は“全廃”ではなく“ラインアップの大幅整理”です。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

生産終了になるモデル一覧(IS500/IS350/IS300/IS300h AWD)

一方で終了対象が広いのも事実です。レクサス公式の来店予約、見積りシミュレーション、試乗予約の各導線では、IS500 / IS350 / IS300h(AWD) / IS300 は販売終了と明記されています。現行ISの価格ページに残っているのがIS300hのFRのみであることと合わせると、国内のISはすでに「V8」「V6」「2.0Lターボ」「ハイブリッドAWD」を切り落とし、2.5LハイブリッドFRに収束したと見るのが正しいです。ここまで整理されると、「生産終了は既定路線」という言い方も、IS全体ではなく“ガソリン系と一部駆動系の整理”という意味ではかなり現実味を帯びます。 (Lexus)

オーダー締切が前倒しになる注意点

スケジュール面で厄介なのは全国一律の最終オーダー日が一般向けに大きく告知されているわけではないことです。現時点で公式サイトの一般導線は、すでに販売終了表示へ切り替わっており、工場出荷時期案内にもISではIS300hのみが残っています。つまりユーザー目線では、「販売終了が見えた時には、もう実質的に注文できない」というケースが起こりやすいわけです。私はこの手のレクサス車で重要なのは、“終了のニュースを見てから動く”のではなく、“気になるグレードがある時点で販売店へ確認する”ことだと思います。特にIS500のような希少グレードは、ニュースより先に商談枠が閉じるタイプです。 (Lexus)

なぜIS300は廃止?生産終了の背景を整理

車のイメージ
(出典:闘志エンジン)

燃費規制(CAFE)とガソリンモデル整理の流れ

レクサスが「IS300をこういう理由で廃止した」と公式に明言しているわけではありません。したがって、ここから先は公開情報をつないで読む考察です。その前提で言えば、まず無視できないのは燃費規制です。国土交通省は2030年度の乗用車燃費基準について、企業別平均燃費基準方式(CAFE方式)を継続し、2016年度実績比で32.4%の燃費改善を求めています。対象範囲にはガソリン車だけでなく、電気自動車やPHEVも含まれます。こうした枠組みでは、販売台数の多いモデル群において、燃費面で不利な純ガソリン車を整理し、電動車比率を高めていくのは自然な流れです。IS300の2.0Lターボが消え、IS300h FRだけが残った構図は、この規制環境とかなり整合的です。 (国土交通省)

レクサスの電動化戦略(HV/EVへ集中)

もうひとつの背景はレクサスブランド全体の電動化です。レクサスは2021年時点で、2025年までに全車種へ電動車を設定する方針を示しており、2025年公開の新型ESでは、2024年のレクサス販売に占める電動車比率が52%に達したと説明しています。さらに新型ESはHEVとBEVを用意し、次世代電動車ラインアップの先陣と位置づけられました。こうしたブランド全体の流れを見ると、ISの中でも非電動のIS300や大排気量ガソリン系を先に絞り、電動のIS300h FRへ集約していくのは、かなり筋の通った判断です。私はここで、IS300の廃止は“人気がないから切られた”というより、ブランド全体の進路に合わせて残すものと外すものを選んだ結果だと見るべきだと思います。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

V8モデル終了が象徴する“時代の転換”

その象徴がIS500です。レクサスは2022年にV型8気筒5.0Lエンジン搭載のIS500を日本導入しましたが、現在の公式導線では販売終了表示になっています。IS500は“いまどき珍しいV8のFRスポーツセダン”という存在でしたが、まさにその希少性こそが、時代の変わり目を物語っています。同じく2025年にはRC / RC Fにも“Final Edition”が設定され、「生産終了を迎えるにあたり」と公式に明言されました。つまりレクサスのFRスポーツ系で自然吸気V8や純ガソリン中心のラインが終息へ向かうこと自体は、もはや単発の出来事ではありません。IS500の終了は、IS個別の話に見えて、実はレクサスのスポーツモデル全体が次の時代へ移るサインでもあります。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

ISの魅力はどこにある?「旧型でもかっこいい」理由

レクサスISのイメージ画像
(出典:レクサス)

ワイド&ローとスピンドルの造形が支持される

ISがここまで惜しまれる理由は単にFRセダンだからではありません。レクサスは2020年の現行デザイン発表時に、ISについて「ワイド&ローなプロポーション」にこだわり、高精度なプレス技術でシャープな造形を実現したと説明しています。さらに新意匠のスピンドルグリルは、多面体構造とメッシュパターンで押し出し感を強め、F SPORTでは専用のFメッシュやリヤスポイラーまで与えられました。ここがISの強さで、セダンでありながら、ただ上品なだけではなく、前から見た瞬間に“走りを隠していない”顔つきになっています。SUV全盛の時代でも古く見えにくいのは、造形そのものがまだ緊張感を持っているからです。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

リアの一文字テールとFRプロポーションの美しさ

リヤビューもISの魅力です。公式のエクステリア説明では、一文字とLシグネチャーが印象的なリヤコンビネーションランプを設定し、ブランドアイデンティティを表現するとしています。しかもそのランプだけでなく、ロングノーズ・ショートデッキのFRらしいプロポーションが効いているため、横から見ても後ろから見ても“無理にデザインした感じ”が薄いのです。私はISが「旧型でもかっこいい」と言われる理由はここにあると思います。流行の演出で派手に見せるのではなく、FRセダンとしての骨格が最初からきれいだから、年式が少し進んでも品が残るのです。SUVでは出しにくい低さと後輪駆動の余白が、ISをいまでも特別に見せています。 (Lexus)

生産終了後も新車で買える?IS300h(FR)の価格と中身

レクサスISのイメージ画像
(出典:レクサス)

IS300hが“唯一の新車選択肢”になる構図

2026年3月22日時点で、新車のISとして現実に選べるのはIS300h(FR)です。現行のIS公式ページも、価格ページも、掲載されているのはIS300hのFRグレードのみで、工場出荷時期案内にもIS300hだけが残っています。つまり新車のISを狙うなら、「ISにするかどうか」ではなく、実質的には「IS300h FRをどう選ぶか」の話になっています。これは選択肢が狭まったとも言えますが、裏を返せば、レクサスがいま国内のISに残す価値を“FRのハイブリッドスポーツセダン”に絞ったということでもあります。最後まで残ったのがAWDではなくFRなのも、ISのキャラクターを考えれば象徴的です。 (Lexus)

グレード別価格(標準/version L/F SPORT/特別仕様)

価格は、標準のIS300hが580万円、version Lが610万円、F SPORTが635万円、特別仕様車“F SPORT Mode Black Ⅴ”が675万円です。いずれも2WD(FR)で、2.5L直4ハイブリッド、WLTC燃費17.6km/Lという構成です。ここで興味深いのは、ラインアップがかなり整理された結果、ISの価格帯が“入門レクサスのセダン”というより、“趣味性のある成熟したFRセダン”へ寄ってきたことです。500万円台後半から600万円台後半という価格は決して安くありませんが、逆に言えば、いまのISは「安いから選ぶセダン」ではなく、「この形式が好きだから選ぶセダン」になっています。 (Lexus)

一部改良で変わった装備ポイント(給電まわり等)

2026年の一部改良で、IS300hは中身もかなり手当てされています。公式リリースでは、EPSの刷新、AVSの改良、12.3インチのセンターディスプレイと液晶メーター、Lexus Safety System +の機能拡充、渋滞時支援のAdvanced Drive、そして新しい内外装意匠が盛り込まれました。さらに価格比較ページやリリースの注記を見ると、アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/ラゲージルーム内)&外部給電アタッチメントの設定も確認できます。つまり生き残ったIS300hは、単なる“残り物”ではなく、最後に残すだけの装備更新を受けたモデルです。フルモデルチェンジではなく“熟成”を選んだあたりにも、現行ISをまだ簡単には畳まない意思がにじんでいます。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

後継はどうなる?フルモデルチェンジと次期モデル予測

レクサスISのイメージ画像
(出典:レクサス)

フルモデルチェンジ時期は未定:2025年説が薄い理由

次期ISについて、レクサスは現時点で正式なフルモデルチェンジ時期を発表していません。ただし、2025年フルモデルチェンジ説はかなり薄くなったと見てよいでしょう。理由は単純で、2025年9月に新型ISを世界初公開し、2026年1月には国内でIS300hを一部改良して発売しているからです。ここで行われたのは全面刷新ではなく、“熟成”と“深化”です。つまり少なくとも2025年時点で、レクサスは「今のISを続けながら絞る」判断をしており、すぐ全面的に次世代へ切り替えるシナリオは採っていません。次期型の時期は未定ですが、少なくとも“今すぐフルモデルチェンジ待ち”という空気ではなくなりました。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

後継案① RCと統合して新FRスポーツへ

後継のシナリオとして、私がまず考えるのはRC系との思想統合です。これは公式発表ではなく推測ですが、材料はあります。レクサスは2025年にRC / RC Fへ“Final Edition”を設定し、生産終了を明言しました。一方でISは、同じFRスポーツ文脈を持ちながら、国内ではFRハイブリッドセダンだけが残っています。クーペのRCが消え、セダンのISも純ガソリンやV8を絞った以上、将来どこかで“新しいFRスポーツの核”を一本化したくなるのは自然です。もしこの案が現実になるなら、いまのISのような4ドアFRセダンに、RC的な感性やクーペ的要素を織り交ぜた新しいスポーツモデルへ発展する可能性があります。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

後継案② BEVスポーツセダンへ“電動IS”化

もうひとつ現実味があるのが、電動スポーツセダン方向です。レクサスはJAPAN MOBILITY SHOW 2023で、次世代BEVコンセプトLF-ZCを2026年市場導入予定の未来コミットメントとして示しました。さらに2025年公開の新型ESでは、LF-ZCに着想を得たデザインを採り入れ、HEVとBEVを用意する次世代電動セダンとして打ち出しています。ここから読むと、レクサスのセダン戦略は“古典的ガソリンセダンの延命”ではなく、“電動化された上質セダンの再定義”へ向かっています。したがって、次のISがあるとしても、従来のIS300やIS350の延長ではなく、電動化を核にした新しいスポーツセダンとして出てくる可能性は十分あります。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

中古相場は上がる?今後の市場と取るべき行動

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(出典:レクサス)

高騰しやすいのは希少グレード(IS500/人気F SPORT)

中古相場は、IS全体が一律に上がるというより、希少グレードから先に動くと見るのが自然です。レクサス認定中古車では、IS500 First Editionが支払総額909.6万円、IS500 F SPORT Performanceが853.9万円といった水準で掲載されています。新車の販売終了が明確になり、しかもV8 5.0Lという今後増えにくい仕様である以上、IS500系が相場面で特別視されるのは不思議ではありません。F SPORT系も、見た目・装備・人気のバランスから選ばれやすく、相場が崩れにくい側でしょう。 (レクサスCPO)

買うなら「値上がり前」か「状態優先」かを決める

ただし、私はこの局面で“相場が上がる前に急げ”だけを勧めません。CPOの在庫を見ても、IS300 / IS300h / IS350では400万円前後の個体が幅広く存在し、年式・走行距離・グレード差でかなり散っています。つまり、希少車の値上がり狙いと、実際に長く乗るための状態重視は、戦略が違います。IS500のような特別性を買うなら相場上昇前の判断も意味がありますが、IS300hやIS300を実用で買うなら、私はむしろ“値段より整備履歴と内外装状態”を優先したほうが後悔しにくいと思います。生産終了後の中古車選びは、人気で選ぶほど失敗しやすいからです。 (レクサスCPO)

新車狙いは販売店に即確認(締切前提で動く)

新車狙いについては、結論はシンプルです。IS300h FRが欲しいなら、いますぐ販売店確認が最善です。工場出荷目処にはIS300hが残っていますが、来店予約・見積り・試乗予約の各ページではすでに他グレードが販売終了表示になっており、全国一律で余裕があるとは言えません。特別仕様車やオプション条件によっても実際の可否は変わり得ます。私はこの状況のISを、「迷ってから検討する車」ではなく「欲しい仕様が決まっているなら先に商談する車」だと考えます。生産終了の話題は煽り文句にもなりやすいですが、少なくとも今回のISについては、公式の画面上でもう十分に“終わり始めている”のが現実です。 (Lexus)

最後に

レクサスISのイメージ画像
(出典:レクサス)

結論として、IS全体の即時終了が確定しているわけではありませんが、ガソリン系・V8系・AWD系を整理し、IS300h FRへ集約していく流れはかなり明確です。これはレクサスの電動化戦略やスポーツモデル再編とも整合しており、後継があるとしても従来型の延長ではなく、新しいFRスポーツか電動スポーツセダンへ姿を変える可能性が高いでしょう。いま大切なのは、「まだ買えるIS」と「もう戻れないIS」を分けて考えることです。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)

要点

  • 「ISが全部生産終了した」という理解は正確ではなく、2026年3月22日時点ではIS300h(FR)が新車として残っている一方で、IS500 / IS350 / IS300 / IS300h AWD は公式導線上で販売終了扱いです。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
  • IS300やIS500の終了は、単なる人気の問題というより、燃費規制対応とレクサスの電動化方針に沿った整理と見るほうが自然です。レクサスは2025年までに全車種へ電動車設定を進める方針を示してきました。 (トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト)
  • 今後の市場では、希少なIS500や人気F SPORT系の価値が相対的に高まりやすい一方、新車でISを狙うなら実質的にIS300h FRの確認が中心になります。認定中古車ではIS500 First Editionが900万円級で掲載される例もあります。 (レクサスCPO)

参考文献

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