ランボルギーニで一番高いモデルは何？最高額モデル3選

ランボルギーニはスーパーカーの代名詞ともいえる存在で、そのモデルは驚くほど高額です。では、同社のラインナップで最も高いモデルとは何でしょうか。本記事では、ランボルギーニの最高額モデル3選として、最新フラッグシップから超希少限定車、そして長年愛されたV12モデルまでを順に紹介し、それぞれの特徴や価格について考察します。また、ランボルギーニ全体の価格帯を整理し、最高額モデルの魅力や中価格帯モデルの選択肢についても解説します。グローバル市場での価格動向を踏まえ、日本円での価格や各モデルの馬力・エンジンサイズにも触れていきます（価格は特記ない限り税込み、1ユーロ＝約135～170円換算）。それでは、ランボルギーニで一番高いモデルたちの世界を見ていきましょう。

最高額のランボルギーニモデル

最も高額なランボルギーニとして挙がるモデルには、最新のフラッグシップモデルやごく少数のみ生産された限定モデル、そして長期間にわたり最高峰を担ったモデルがあります。ここでは、その代表として「レヴエルト」「レヴェントン」「アヴェンタドール」の3台を取り上げます。それぞれ性格は異なりますが、いずれもランボルギーニ史上屈指の高額モデルです。

レヴエルト｜最新モデルと価格の特徴

ランボルギーニ「レヴエルト（Revuelto）」は、2023年に登場した最新V12フラッグシップモデルです。伝統の6.5リッターV型12気筒エンジンに3基の電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド（HPEV）システムを搭載し、そのシステム最高出力は1015PSに達します[1]。このハイブリッドV12パワーユニットにより0-100km/h加速わずか2.5秒台、最高速度350km/h以上とも報じられ、まさにランボルギーニ史上最強クラスの性能です。エンジン単体でも825PSを発生し9,250rpmまで回る高回転型で、電動化しながらもランボルギーニらしいエモーショナルな走りを追求しています。

レヴエルトの価格面の特徴は、標準モデルとしてはランボルギーニ過去最高額である点です。欧州でのベース価格は約50万2180ユーロ、日本円にして約8500万円にも上ります[2]。日本市場向けでも「価格は6000万円以上」とアナウンスされており、日本割り当て分は数年先まで既に完売済みという人気ぶりです[3]。さらにランボルギーニはカスタマイズプログラム「Ad Personam」による豊富なオプションを用意しており、平均して10万ユーロ（約1700万円）ほどのオプションが上乗せされるといいます[2]。オプション込みでは総額1億円級に達するケースも珍しくなく、事実上1億円に迫る市販車と言えるでしょう。

このようにレヴエルトは、シリーズ量産モデルとして最高額であると同時に、初の量産ハイブリッドV12という技術的革新を備えた記念碑的モデルです。生産は手作業で伝統的なランボルギーニ工場区画にて行われ、需要に追いつくためフル稼働時には1日7台のペースで組み立てる計画とされています[4]。それでも2026年末まで生産分が完売していることからも、世界的な人気と希少性がうかがえます。ランボルギーニ創業60周年に登場したレヴエルトは、その圧倒的パフォーマンスと最新テクノロジー、そして高額かつ希少な存在感で早くも「幻の名車」となりつつあります。

レヴェントン｜希少性と価値の理由

「レヴェントン（Reventón）」は、2007年に発表された超限定生産モデルです。当時のフラッグシップ「ムルシエラゴ」をベースに、戦闘機F-22のステルス戦闘機をモチーフにした先鋭的デザインのカーボンボディを与えられ、世界でわずか20台（クーペモデル）だけ生産されました[5]。発表直後に完売したため、現在では中古市場でもめったに流通しない究極のコレクターズアイテムです。日本にもクーペ1台、ロードスター1台が正規輸入されただけという希少性で、日本でその姿を見ることはほとんどありません。

レヴェントンの新車時価格は100万ユーロ（約1億6000万円）と、2007年当時として破格でした[5]。6.5リッターV12エンジン（6496cc）から最高出力650PS/8000rpmを発生し[6]、0-100km/h加速3.4秒、最高速度340km/hに達する性能を持ちます[7]。スペック面ではベースのムルシエラゴLP640に比べ+10PS程度の微強化に留まりますが、レヴェントンが特別なのは何よりデザインと希少性です。エッジの効いた鋭角的フォルムやマットグレーのボディカラーは戦闘機さながらで、後の後継モデル「アヴェンタドール」のデザインスタディとも言われました[8]。インテリアのメーターパネルもジェット戦闘機のコックピットを模した先進的なもので、細部まで特別な演出が凝らされています。

希少性ゆえにレヴェントンの価値は歳月と共にさらに高騰しています。発売当時約1.6億円だった車両が、近年ではオークションで約2億7000万円（195万2000ドル）もの価格で落札されました[9]。限定20台という生産数の少なさに加え、ランボルギーニ初の本格的限定モデルとして歴史的価値も認められているためです。レヴェントンは「ランボルギーニ史上初めて新車価格が億を超えたモデル」として社史に名を残し、その後に登場する更なる高額限定車（後述のヴェネーノなど）の先駆けともなりました。現在ではオーナーの手元から市場に出る機会自体が稀少であり、仮に売りに出ればコレクターたちが数億円規模で競り合うことになるでしょう。まさに希少性が価値を生む究極の一台がレヴェントンなのです。

アヴェンタドール｜価格推移と市場での評価

「アヴェンタドール（Aventador）」は、2011年から2022年まで生産されたランボルギーニの前代V12フラッグシップモデルです。レヴェントンのデザインコンセプトを受け継いで2011年にデビューし、約11年間にわたり派生モデルや限定モデルを多数生み出しながら世界中で愛されました。総生産台数は11,465台にのぼり、ランボルギーニV12モデルとして歴代最多を記録しています[10]。これはスーパーカー市場におけるアヴェンタドールの成功と人気を物語る数字であり、ランボルギーニの名をさらに広めた功労車と言えるでしょう。

アヴェンタドールの新車価格の推移は、モデルバリエーションや時代により大きく変動しました。基本モデルであるLP700-4クーペが発売された2011年当時、日本国内でのメーカー希望小売価格は約4100万円（税込）でした[11]。その後、オープントップのロードスター版が2012年末に登場（国内価格4660万円）[12]、さらに高性能版「SV（スーパーヴェローチェ）」や「S」、50周年記念モデル、最終進化版「SVJ」などが順次投入されるたびにパフォーマンス向上とともに価格も上昇しました。2015年発表の「アヴェンタドールLP750-4 SV」ではクーペ約4795万円、ロードスター約5239万円となり[11]、最終型となった2021年発表の「LP780-4 ウルティマエ」ではクーペ約5454万円、ロードスター約5986万円と、ついに新車価格が6000万円に迫る領域に達しました[13]。このように初期モデルから最終モデルまで約1.5倍近い価格上昇が見られ、性能向上と希少性の高まりに合わせて値段も吊り上がっていったことがわかります。市場での評価という点では、アヴェンタドールは二つの側面を持っています。一つは量産スーパーカーとして比較的台数が多く供給されたため、通常モデルの中古価格は新車時よりも値下がりする傾向があることです。実際、初期型LP700-4（2011～2012年式）の中古車は約3500万円前後から見つかるとのデータもあり、新車価格4100万円に比べ一定の下落が見られます[14]。年式が古く走行距離が延びた個体では、販売から10年を経て価格が数割下がるのは高級車とはいえ自然な動きでしょう。

しかしもう一つの側面として、限定モデルや最終モデルではむしろ市場価値が高騰する例もあります。特に台数限定の「SVJ」や、そのロードスター、ファイナルエディションの「ウルティマエ」は、新車時ですら世界的に争奪戦となったため中古市場でも値崩れせず、新車価格を上回る高値で取引されています[14]。たとえばアヴェンタドールSVJの日本発売時価格はクーペ税別約5154万円・ロードスター税別約5714万円でしたが、その中古車相場は8500万～1億円にも達するケースがあります[15]。限定生産ゆえ元々数が少ないうえ、「ランボルギーニ最後の純ガソリンV12モデル」という付加価値からコレクター需要が高く、プレミア価格がついているのです。つまり、量産モデルとしての一面では値落ちもするが、希少グレードは資産価値を持つというのがアヴェンタドールの市場評価だと言えます。総じてアヴェンタドールは、ランボルギーニの象徴である自然吸気V12エンジンを最後に搭載したモデルとして非常に高いブランド価値を認められています。長期にわたりフラッグシップの座を務め上げた実績や、数々の限定車を生み出した功績から、将来的にクラシックカーとしての評価も高まっていくでしょう。新型レヴエルトへバトンを渡した今でも、なお中古市場で熱い注目を集め続けるアヴェンタドールは、まさにランボルギーニの近代史を体現した一台なのです。

ランボルギーニの価格帯の整理

ランボルギーニのモデルは上記のような超高額モデル以外にも、複数の価格帯に分かれています。ここでは、ランボルギーニ車の価格帯を整理し、最高額モデルに共通する特徴と中価格帯モデルの選択肢について見てみましょう。

最高額モデルの特徴と魅力

ランボルギーニの最高額モデル（いわゆる数億円クラスのモデル）には、いくつかの共通した特徴があります。その魅力をまとめると次のようになります。

• 生産台数が極めて少ない限定モデル: レヴェントン（20台）やヴェネーノ（クーペ3台[16]、ロードスター9台）など、世界でも数台～数十台しか存在しないモデルが多く、希少性が抜群です。この限定性がコレクター心を刺激し、中古市場で値が上がる大きな要因となります。
• 桁外れの高性能: 自然吸気V12やハイブリッドV12など、ブランドの最高技術を投入したパワートレインを搭載し、最高出力は700～1000PS級、最高速度350km/h超えといったスペックを誇ります。例えばヴェネーノは750HPのV12を積みながら公道走行可能な車として登場し、その価格は300万ユーロ（約3億6000万円）にも達しました[16]。最高額モデルは「世界最速」「世界最強」といった称号にも近い性能を備えています。
• 特別なデザインとストーリー: 最高額モデルはデザイン面でも唯一無二の存在感があります。戦闘機から着想を得たレヴェントン、50周年記念モデルのヴェネーノ、最新技術の粋を集めたレヴエルトなど、いずれもブランドの歴史やコンセプトと深く結びついたストーリー性を持っています。オーナーは単なる車という物質を超え、ランボルギーニの伝統や革新性の象徴を手に入れるわけです。その所有体験は極めて特別で魅惑的であり、高い価格にも見合う満足感を与えてくれます。

以上のように、最高額モデルの魅力は希少性・性能・物語性の三位一体と言えます。こうしたモデルは発表と同時に完売することも珍しくなく、レヴエルトのように数年分の生産枠が埋まるケース[3]もあります。購入できるのは世界でも指折りの富裕層やコレクターに限られますが、その分ステータスシンボルとしての価値も非常に高いのです。ランボルギーニにとっても最高額モデルはブランドイメージを高めるフラッグシップであり、最新技術の実験的投入やデザインの先鋭化など、将来の量産モデルに影響を与える役割も担っています。言わば「走る芸術品」かつ「技術のショーケース」としての存在が、最高額モデルの本質的な魅力なのです。

中価格帯モデルの選択肢

もっと手の届きやすいランボルギーニとしては、中価格帯に位置づけられるモデルが存在します。中価格帯といっても一般的には高額ですが、最高額モデルに比べれば現実的な価格帯で、多くは量産モデルやエントリーモデルです。現在のラインナップや代表的な選択肢を見てみましょう。

ランボルギーニ・ウラカン（Huracán）

ランボルギーニのV10エンジン搭載スーパースポーツで、5.2リッターV10自然吸気エンジン（610～640PS）を搭載しています。2014年に登場して以降、クーペやスパイダー（オープン）、高性能版STOなどバリエーション展開されました。新車価格はグレードにもよりますが約3000万～4000万円台（例えば後期型「STO」で約4125万円）と、V12モデルに比べれば低めに抑えられています[17]。それでもパフォーマンスは0-100km/h加速3秒前後、最高速325km/h前後と圧巻で、「小さなアヴェンタドール」とも称される存在です。ウラカンは生産終了が近いとも言われますが、ランボルギーニ入門のピュアスポーツとして人気が高く、中古市場でも2000万円台から入手可能な個体があります[18]。エキゾチックなデザインと自然吸気エンジンの官能性を比較的「安価」に味わえるモデルと言えるでしょう。

ランボルギーニ・ウルス（Urus）

2018年に発売されたランボルギーニ初の本格SUVです。4.0リッターV8ツインターボエンジン（650PS）を搭載し、重いSUVながら0-100km/h加速3.6秒、最高速305km/hという驚異的なパフォーマンスを発揮します[19]。ウルスの日本での新車価格はおおよそ3000万円前後（ベースグレードで約3068万円）からで[20]、高性能版「ウルス・ペルフォルマンテ」でも数百万円の上乗せ程度です。スーパーカーと同等の価格帯ではありますが、5人乗り・大容量ラゲッジの実用性や最新の安全装備も備え、日常的にも使いやすい点が特徴です。そのためランボルギーニの中では販売台数が多く、ブランドの販売を牽引する主力モデルとなっています。SUVブームも追い風に、ウルスは富裕層にとって「日常使いできるランボルギーニ」として人気を博し、中古相場も未だ高値安定しています。2024年にはPHVモデル「ウルス・PHEV（プラグインハイブリッド）」も登場予定であり[21]、今後も注目のモデルです。

そのほかの選択肢（中古車や過去モデル）

新車の現行モデル以外にも、過去のモデルを中古で狙うことでランボルギーニを所有する道が開けます。たとえば2000年代のガヤルド（初代V10モデル）は中古市場で数千万円程度から見つかり、予算を抑えつつランボルギーニのエンブレムを手にすることができます。先代SUVのLM002（1980年代の希少モデル）はコレクター向けですが、ユニークな選択肢です。また、ディアブロやムルシエラゴといった往年のV12モデルも、状態によりますが数千万円台で流通しています。これら旧モデルは整備維持に手間やコストが掛かるものの、現行モデルにはないクラシックな魅力があります。中価格帯とは言えないレンジのものも含まれますが、「究極の高嶺の花」である最新限定車に比べれば現実的な選択肢として、多彩なモデルが存在しているのです。

以上のように、ランボルギーニのモデルレンジは超高額な限定スーパーカーから、比較的購入しやすい（とはいえ高額な）スポーツカーやSUVまで幅広く取り揃えられています。最高額モデルの圧倒的な存在感は憧れの的ですが、より身近なモデルでもランボルギーニならではのデザインや走りは十分に味わえます。購入を検討する際は、自身の目的や予算に合ったモデルを選ぶことが大切です。例えばサーキット走行や刺激的なドライビングを求めるならウラカン、日常性や実用性も重視するならウルス、といった具合に選択肢があります。いずれにせよ、「人々を熱狂させるスーパースポーツを生み出す」というランボルギーニのDNAはどのモデルにも通底しており、価格帯の違いを超えて唯一無二のエモーションをドライバーにもたらしてくれるでしょう。

最後に

ランボルギーニの最高額モデルについて整理すると、一番高いモデルは時代によって移り変わるものの、常に「強烈な希少性と最高の技術」を備えてきました。現在で言えば最新のレヴエルトや一部の限定車が該当し、その価格は数億円規模にもなります。一方で、そうしたトップエンドを支えるように中価格帯のモデルがラインナップされ、より多くのファンにランボルギーニの世界を届けています。最高額モデル3選として紹介したレヴエルト、レヴェントン、アヴェンタドールはいずれも異なる魅力を持ちつつ、「他を圧倒する高額モデル」という共通点で結ばれていました。ランボルギーニというブランドは、このような夢のようなスーパーカーを頂点に据えながら、そのオーラをまとった車種を幅広く展開しています。価格は高いですが、それに見合うだけの情熱と価値が詰まっている――それがランボルギーニの車たちなのです。

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