【三菱デリカの新型D5は低評価なのか?】データが示した魅力溢れる性能と後悔しない選び方

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三菱デリカD:5は、ミニバンでありながらSUVのような走破性を備えた独自性の強いモデルです。一方で、「デザインが独特」「乗り心地が硬い」「燃費が気になる」といった低評価の声もあります。しかし、それらは一般的な快適ミニバンと同じ基準で見た場合に出やすい不満です。本記事では、デリカD:5が低評価と言われる理由と、本当に評価すべき性能を整理します。
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「ひどい」は一般ミニバン基準で見ると起きる誤解

(出典:闘志エンジン)
デリカD:5は快適ミニバンではなく“走破性ミニバン”
三菱デリカD:5が「ひどい」と言われる背景には、一般的なミニバンと同じ基準で見られやすいことがあります。アルファードやステップワゴン、セレナのように、静粛性や乗り心地、低床設計、室内の高級感を重視して比較すると、デリカD:5は少し特殊に見えます。しかし、デリカD:5の本質は快適性だけを追いかけたミニバンではなく、悪路や雪道、アウトドアで頼れる“走破性ミニバン”です。
現行デリカD:5は4WDを基本とし、最低地上高185mmを確保しています。これは、街乗りだけでなく、雪道やキャンプ場、未舗装路などで安心感を得るための設計です。つまり、デリカD:5は「ふかふかのリビング」ではなく、「家族を乗せられる登山靴」のような存在です。柔らかさよりも、頼もしさを重視した車と考えると評価が変わります。
後悔しやすい人/満足しやすい人の分かれ目
後悔しやすいのは、街乗り中心で、静かさ、燃費、低床スライドドアミニバンの扱いやすさを最優先する人です。特に狭い駐車場や短距離の買い物が中心だと、車体の大きさやディーゼル特有の音、燃費面で不満を感じやすくなります。
一方で、満足しやすいのは、雪道、キャンプ、釣り、スキー、長距離旅行などを楽しむ人です。家族を乗せながら趣味の道具も積み、天候や路面をあまり気にせず出かけたい人には、デリカD:5は非常に相性が良いです。低評価に見える声の多くは、車の欠点というより「使い方とのズレ」から生まれていると考えます。
【ひどいと言われる理由】不満が出やすいポイント

(出典:闘志エンジン)
ダイナミックシールドのデザインは好みが分かれる
デリカD:5でまず評価が分かれるのがデザインです。フロントマスクは三菱のダイナミックシールドを採用し、縦型ランプと大きなグリルでかなり強い表情を持っています。これを「迫力がある」「アウトドア感が強い」と感じる人もいれば、「顔が派手すぎる」「普通のミニバンらしくない」と感じる人もいます。特にファミリーカーとして無難なデザインを求める人には、第一印象で合わない可能性があります。
乗り心地は硬めで、柔らかいミニバンを期待するとズレる
デリカD:5は走破性を重視した車なので、乗り心地は一般的な快適ミニバンと比べるとしっかりしています。段差を越えたときの揺れや、荒れた路面での硬さを感じる人もいます。ただし、この硬さは悪路や高速走行で車体を安定させるための要素でもあります。柔らかく包み込む乗り心地を求める人には不向きですが、しっかり感を安心感として受け取れる人には好印象になりやすいです。
3列目シートの跳ね上げが重く、荷室アレンジに手間がかかる
3列目シートの使い勝手も不満が出やすいポイントです。デリカD:5は3列目を左右に跳ね上げることで荷室を広げられますが、シート自体に重さがあり、頻繁にアレンジする人には手間に感じられます。低床ミニバンのように簡単に床下収納できるタイプではないため、荷物を積むたびにシート操作をする人は注意が必要です。
燃費はハイブリッドミニバンと比べると不利に見えやすい
燃費面では、ハイブリッドミニバンと比較すると不利に見えやすいです。デリカD:5はクリーンディーゼルと4WDの組み合わせが特徴で、燃費だけを最優先した車ではありません。ハイブリッド車の静かで低燃費な走りに慣れている人は、燃料代やエンジン音にギャップを感じる可能性があります。
価格は高めだが、ディーゼル+4WD標準で見ると評価が変わる
2026年モデルのメーカー希望小売価格は451万円から494万4,500円とされており、ミニバンとして見ると安くはありません。ただし、クリーンディーゼル、4WD、悪路対応力、アウトドアでの安心感まで含めて考えると、単純に高いとは言い切れません。価格だけでなく、何にお金を払っているのかを見ることが大切です。
【デリカD:5ならではの魅力】欠点を上回る性能とは

(出典:闘志エンジン)
電子制御4WDと高い最低地上高が雪道・悪路で強い
デリカD:5最大の魅力は、ミニバンでありながら悪路や雪道に強いことです。一般的なミニバンは街乗りや高速道路での快適性を重視しますが、デリカD:5はアウトドアや雪国での使用を強く意識しています。4WDと最低地上高185mmの組み合わせにより、雪道、ぬかるみ、キャンプ場の未舗装路などで安心感があります。
もちろん、本格クロカンのように岩場を攻める車ではありません。しかし、家族を乗せてスキー場へ行く、雨上がりのキャンプ場へ入る、冬の山道を走るといった場面では、普通のミニバンにはない頼もしさがあります。ここがデリカD:5の価値です。
ディーゼルの低速トルクで多人数乗車や登坂に余裕がある
デリカD:5はディーゼルエンジンの低速トルクも魅力です。多人数乗車や荷物満載の状態では、発進や登坂でエンジンの余裕が重要になります。ディーゼルは低い回転数から力を出しやすいため、重い車体を落ち着いて動かしやすいです。
ガソリンハイブリッドのような滑らかさとは違いますが、力強さという意味では非常に実用的です。特に高速道路の上り坂や山道では、余裕のあるトルクが安心感につながります。
キャンプ・雪道・アウトドアでは唯一無二の存在になる
デリカD:5は、家族で使える3列ミニバンでありながら、アウトドアギアとしても成立する珍しい車です。キャンプ道具を積み、家族を乗せ、雪道も走れる車は意外に多くありません。SUVは3列目やスライドドアで不利になりやすく、一般ミニバンは悪路や雪道で不安が残ります。その中間を埋めるのがデリカD:5です。
私の見方では、デリカD:5は万人向けではありません。しかし、使い方が合う人には「これ以外に代わりがない」と思わせる力があります。
維持費と故障リスク:買う前に知るべき現実

(出典:闘志エンジン)
AdBlue補充は必要だが、頻度と費用を理解すれば大きな負担ではない
デリカD:5のクリーンディーゼルには、排出ガス中のNOxを低減するための尿素SCRシステムが使われています。そのため、AdBlueの補充が必要です。AdBlueは燃料と同じように走行に伴って消費されるため、残量警告が出たら補充する必要があります。これを知らずに買うと「ディーゼルは面倒」と感じるかもしれません。
ただし、AdBlue補充は仕組みを理解していれば大きな負担ではありません。定期点検や長距離走行前に残量を確認し、早めに補充すれば安心して使えます。
DPFは短距離走行ばかりだと不調リスクが高まる
ディーゼル車で注意したいのがDPFです。DPFは排気ガス中のすすを集め、走行中に燃焼・除去する装置です。ただし、短時間や短距離走行を繰り返すと、十分に燃焼・除去できない場合があります。つまり、毎日数kmだけ走るような使い方は、ディーゼルとの相性があまり良くありません。
デリカD:5を選ぶなら、たまに長距離を走る、エンジンをしっかり温める使い方を意識したいです。ディーゼルは長距離派に向くエンジンです。
過去のリコール・改善対策は実施履歴を必ず確認する
中古でデリカD:5を買う場合は、リコールや改善対策の実施履歴を必ず確認しましょう。三菱公式サイトではリコール情報や対象車両検索が案内されています。リコールがあること自体を過度に怖がる必要はありませんが、未実施のまま放置されている個体は避けたいです。整備記録簿やディーラー入庫履歴も確認すると安心です。
中古が高いのはリセールの強さでもある
デリカD:5は中古価格が高めに感じられることがあります。しかし、これは裏を返せばリセールの強さでもあります。アウトドア需要、雪国需要、ディーゼル4WD需要が根強く、代替できる車が少ないため、一定の人気を保ちやすいです。購入時は高く見えても、売却時の価値が残りやすい点はメリットです。
買って後悔する人・買って満足する人

(出典:闘志エンジン)
街乗り・短距離・狭い駐車場中心なら不満が出やすい
デリカD:5で後悔しやすいのは、街乗りや短距離中心の人です。車体は全長4,800mm、全幅1,815mm、全高1,875mmと大きく、狭い駐車場や立体駐車場では気を使います。また、ディーゼルは短距離走行ばかりだとDPF面でも相性がよくありません。買い物や送迎だけなら、もっと小回りが利き、燃費の良いミニバンの方が満足しやすい場合があります。
雪道・キャンプ・長距離移動が多い人には相性が良い
一方で、雪道やキャンプ、長距離移動が多い人にはかなり相性が良いです。4WDの安心感、ディーゼルのトルク、大きな室内、3列シート、荷物を積める実用性は、休日の行動範囲を広げてくれます。デリカD:5は、家族のための車でありながら、ドライバーの趣味も受け止める車です。
家族の安心感と趣味性を両立したい人には強い選択肢
家族がいると、車選びはどうしても実用性優先になります。しかし、デリカD:5なら家族の快適性とアウトドア趣味を両立しやすいです。スライドドア、3列シート、荷室、悪路対応力が揃っているため、単なる移動手段ではなく、遊びの幅を広げる相棒になります。私なら、家族旅行やキャンプ、雪山へ行く機会が多い人には強くおすすめできます。
後悔しないための最終チェック

(出典:闘志エンジン)
試乗で乗り心地・視界・取り回しを必ず確認する
デリカD:5を買う前には、必ず試乗するべきです。見るべきポイントは、乗り心地、視界、ハンドルの重さ、駐車時の感覚、3列目の使い勝手です。カタログだけでは、この車の大きさや硬めの乗り味は分かりません。できれば家族も乗せて、後席の揺れや乗り降りのしやすさを確認すると安心です。
維持費は燃料代だけでなくAdBlue・DPF・タイヤも含めて考える
維持費は燃料代だけでなく、AdBlue、DPF、オイル、タイヤ、ブレーキ、車検費用まで含めて考えたいです。デリカD:5は車重が約2トン前後あり、タイヤも一般的なコンパクトカーより費用がかかりやすいです。ディーゼルの燃料代だけを見て判断すると、実際の維持費とのギャップが出る可能性があります。
デリカD:5は“万人向け”ではないが、ハマる人には最高の相棒
最終的に、デリカD:5は万人向けのミニバンではありません。静かで低燃費で低床なミニバンを求めるなら、別の選択肢の方が合う場合があります。しかし、家族を乗せて雪道やキャンプへ行きたい人、普通のミニバンでは物足りない人には、これほど頼れる車は多くありません。
「ひどい」という評価だけで判断するのはもったいないです。デリカD:5は、使い方が合えば欠点すら個性に変わる車です。
最後に

(出典:闘志エンジン)
デリカD:5は、万人向けのミニバンではありません。静かで低燃費、柔らかい乗り心地を求める人には不満が出る可能性があります。しかし、雪道やキャンプ、長距離移動、多人数乗車での安心感を重視する人にとっては、非常に頼れる一台です。低評価だけで判断するのではなく、自分の使い方に合うかを確認することが重要です。ハマる人には、唯一無二の相棒になります。
要点
- デリカD:5の「ひどい」「低評価」という声は、車そのものの欠陥というより、一般的な快適ミニバンと同じ基準で比較したときに起きやすい誤解です。デリカD:5は、快適性だけでなく走破性を重視した特殊なミニバンです。
- 不満点としては、好みが分かれるフロントデザイン、硬めの乗り心地、重い3列目シート、ハイブリッドミニバンより不利に見えやすい燃費、AdBlueやDPFなどディーゼル特有の維持管理が挙げられます。
- 一方で、電子制御4WD、最低地上高185mm、ディーゼルの低速トルク、アウトドアでの安心感は大きな魅力です。雪道、キャンプ、長距離移動が多い人には、他のミニバンでは代わりにくい存在になります。
参考文献
- 三菱自動車公式「デリカD:5」https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/
- 三菱自動車公式「デリカD:5 主要諸元」https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/spec/spe_02.html
- 三菱自動車公式「走行性能を進化させた新型『デリカD:5』を2026年1月9日に発売」https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2025/20251218_2.html
- 三菱自動車公式「デリカD:5 取扱説明書|尿素SCRシステム」https://www.mitsubishi-motors.co.jp/afterservice/manual/html/delica_d5_standard/2601/04-02-03.html
- 三菱自動車公式「デリカD:5 取扱説明書|ディーゼルパティキュレートフィルター[DPF]」https://www.mitsubishi-motors.co.jp/afterservice/manual/html/delica_d5_standard/2601/04-02-01.html
- 三菱自動車公式「リコール情報」https://www.mitsubishi-motors.co.jp/support/recall/
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